令和5年5月12日
不登校になることで希薄になる人間関係や社会との繋がり。
多くの子どもが不安や孤独に苛まれています。
そんな時、最も身近な存在である保護者には、誰よりも自分の気持ちを理解して欲しいと子どもは思っています。そこで今回は、子どもの思いに寄り添うための援助方法として、受容・傾聴・共感を意識した話の聴き方について解説を行います。
「受容」とは、子どもの語りに対して、大人が軽率に評価を挟まないことを意味します。対話のなかで私たちは「良い・悪い」「正しい・間違い」などの評価を入れてしまいがちです。子どものことはすべてわかっているという態度ではなく、少しでもわかりたいという姿勢を示しましょう。
「傾聴」とは、子どもの話を遮ることなく最後まで聴くことを意味します。子どもの話を聴くときに、私たちは結果を先回りしてしまいがちですが、伴走するイメージで対話の過程に付き合ってあげてください。自分の気持ちを伝えることが苦手な子どもは、問い詰めずに待ってあげることも重要です。
「共感」とは、子どもの感情を共有することを意味します。子どもの語りの裏側にある喜怒哀楽を言語化してあげてください。ただし、共感は同情ではありませんので、感情移入し過ぎないように注意しましょう。あくまでも保護者であることを意識して、子どもの気持ちを理解することを心掛けてください。
子どもの思いに寄り添うことで、不登校の本質的な課題が見えてくるはずです。