令和5年4月14日
突然、子どもが学校に行かなくなった時、保護者の脳裏に過ぎるのは「不登校」という言葉ではないでしょうか?
2021年度の不登校児童生徒数は全国で過去最多となる24万人を超えました。コロナ禍により一変した私たちの暮らしは、子どもたちの学校生活にも大きな影響を与えました。学校の全国一斉休校にはじまり、各種行事の中止や変更など、これまで日常だったことが、すべて非日常となりました。登校していた子どもが、急に不登校になることは、それに近い衝撃があるかと思います。
子どもが不登校になることで保護者が抱える重圧は、家庭や職場など多くの環境に波及していきます。周囲の視線や評価に敏感となり、次第に学校や地域と疎遠になることで、罪悪感、孤独感、焦燥感などの感情が重なり、先の見えない不安となって襲ってくるのです。
子どもが不登校になった時、保護者の誰しもが「なぜ学校に行かないのか?」という気持ちになってしまいます。それは私たちの中に「学校は行くのが当然」という固定観念が内在していることを認識する瞬間です。学校に行かない子どもの気持ちを頭では理解しようとしても、心では受け入れがたい部分があるのではないでしょうか?
こんな時、自分を責めたりしていませんか?保護者として抱く葛藤は、子どもに対する愛情の大きさです。必要以上に自分を責めないでください。あなたは一人ではありません。これから不登校について一緒に考えていきましょう。