豊かなことばと心を育てましょうパート2

平成17年12月1日

  「ことば」は、意志を伝えたり相手の意見を聞いたりするためのものだけではなく、考える時に使う役割もあります。つまり「ことば」は思考にとって重要な道具でもあるのです。子どもはことばを獲得しながら、その獲得した「ことば」で考えています。

「ことば」の獲得にはやりとりが必要です。

 赤ちゃんが「オムツがぬれた」「おなかがすいた」「抱っこして!」の泣き声にママも「あらオムツがぬれたのね」「おなかすいたの?」「抱っこして欲しいのね」などと動作と言葉で応じますね。その赤ちゃんの要求に応じる行動やことばと赤ちゃんの要求のやりとりがとても大切なのです。
少しづつ「ことば」と「動作」が結びついてくると、食事の支度を始めると「マンマ」と言ったり、「パパは?」と尋ねると「カイシャ」と言ったりするようになってきます。カタコトの「ことば」が出てくるようになった時は、必ず聞いて(間違った発音であっても決して訂正したりせずに)、意志を汲み取って、ママやパパの気持ちや意見もゆっくりお話してあげ、そのやりとりを楽しんでみて下さい。子どもが子どもなりに考えているのがよーくわかりますよ。

子守唄や絵本も一緒に楽しんでくださいね。

 ママやパパのあたたかい膝の上で絵本を読んでもらったり、子守唄や季節の童謡を歌ってもらうなかで、子どもは沢山の豊かな美しい「ことば」に出会いますね。パパもママも「絵本や童謡の世界」を子どもと一緒に旅する時間を大いに楽しんでくださいね。

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