平成22年1月16日
本園の正課で行っている体操教室では、アイススケートを活動に取り入れ「スケート教室」と称して行っています。年少は1日、年中・年長は2日間、スケート場(園バスで5分程度)へ行ってクラス単位で活動し、子ども達は日頃なじみの少ないウィンタースポーツにチャレンジしています。前回12月の文中で~子どもの「体力・運動能力」の差は、その子が生まれてから現在までの経験値の差であり、「どんなこと」を「どれだけ」やったかで決まります。~と書いたように、神経系の発達が著しい幼少期に様々な運動(動き)を経験することを目的に毎年行っており、夏には屋内プールとレジャープールを使った「水泳教室」も行っています。
「環境が子どもを育てる」と言いますが、季節のある日本で暮らす以上、四季を感じ季節にあった様々な自然体験を一つでも多く子ども達にしてほしいと願っております。アイススケートにしてみても、一年中滑ることが出来て盛んな国もあれば、アフリカ諸国のようにスケート場が存在しない国もあります。国内を見ても、冬場になれば北海道・東北地方の多くの小学校では、運動場がスケートリンクと変わります。こうした自然がもたらす環境下での体験は素晴らしく、成長を促す上でも重要だと思います!(スケート場は人工的ですが…) 寒いときに暖かい部屋に入り、暑いときには涼しい部屋に入っていては、免疫力や体温調節といった機能はおろか、心身ともに逞しい子にはなれません。
「スケート教室」では、初体験の年少児のように恐怖心を持って挑む子、リンクで立つのが想像した以上に難しく戸惑っている子、転んでお尻が痛い子、終盤になりつま先が冷え痛くなった子など様々ですが、子ども達は自分自身で困難を乗り越えようと頑張ります。転んでも転んでも立ち上がる姿は、まさに人生そのもの! 氷上の世界といえば大げさですが、リンクという特別な環境下でも、諦めることなく困難に立ち向かう姿は本当に頼もしく、運動能力(立てた!滑れた!)以上に、“心”の成長を強く感じる活動です。怖い・寒い・痛い…気持ちを乗り越えて掴んだものは絶大です! 上達し、楽しそうに滑っている子ども達の姿は、みんな自信に満ち溢れています!
ちなみに、年中・年長が行う2日目の活動では、保護者(スケート世代のお爺ちゃん含む!)にも参加して頂き「親子スケート教室」を行いました! 自由参加でしたが、合計115名の保護者が滑走しました!
愛宕幼稚園 松延 純一