令和4年9月15日
今回は幼児期(1歳〜就学前)の「噛む」「叩く」について一緒に考えていきましょう。
子どもが何かしらの感情を感じ、それを自分でなだめきれないとき、それを親に伝えようと試みます。それをうまく伝えられないとき、「噛む」「叩く」といった行動で伝えようとすることがあるんです。
なだめきれない感情とは何かと言うと、大半が『不満(イライラ)』と『不安』です。
まずは不満。
これは自分や周りが思う通りにならないときに湧いてくる感情です。「○○したいのに、うまくできない」「○○してほしいのに、やってくれない」。不満は子どもの成長には必要ですが、それを伝える行動が「噛む」「叩く」になるから親は困ってしまうわけです。
次に不安。
不安は「怖い」の仲間です。怖い気持ちを言葉でうまく伝えきれず、「噛む」「叩く」という行動で伝えようとするわけです。したがって、これは子どもなりの“切ない努力“。そこを理解してあげることは、とても大切だと思います。
不安に関しては、もう一つ大切なことがあります。子どもが最も不安を感じるのはいつだと思いますか?それは、母親自身が不安なとき。
母親の不安は
・表情
・声のトーン
・脈拍や体温の上昇
・身体の緊張
などを通して子どもに伝わります。これは相手が乳児であっても伝わるのです。
そして、その不安はそのまま子どもに“伝染“します。実は親が不安だと子どももセットで不安になってしまうのです。それをなだめたくて子どもは「噛む」「叩く」を選ぶことがあるのです。
「じゃあ具体的にどう対処すればいいの?」
それは次回お届けします。