令和4年10月17日
前回の記事では、子どもの心の中に「不満」や「不安」という感情があって、それを表現するための方法のひとつが「噛む」「叩く」であることをお伝えしました。
今回はまず「不満」にどう対処すればいいかをお届けします。
子どもが不満を感じているときには必ず「満たしたい欲求」があります。それが満たされると心は落ち着くようにできています。(大人も一緒ですね)
ですがその前にまずは共感!「いやなんだね~」と気持ちを受け取ってあげることがとても大切です。あなたのお子さんが自分の意思や気持ちを言葉で伝えられる年齢なら、「何が嫌だったの?」「どうしたかったかな?」と聞いてあげてもいいですね。
わが子の「望み」がわかったら、次は「それは自分で満たせる?満たせない?」を見分けたいところです。
ちょっと頑張れば自力で満たせる欲求なら、お子さんが自分でそれを満たせるよう応援してあげるだけで十分です。肩代わりは無用ですよ。
一方で、お子さんが自力では満たせない欲求なら、親子で協力して満たしていけたらいいですね。
そうすれば「不満」が「満」に変わり、お子さんは落ち着きを取り戻してくれます。
「噛む」「叩く」は子どもが欲求を伝えてくれる大切なメッセージ。その行動を正そうとするよりも、その手前にある「欲求」を一緒に探してあげてくださいね。
いよいよ次回は最終回。もう一つの原因である「不安」への対処をお届けします。