平成18年1月5日
はじめに
今まで3回に渡って、子ども達の自意識や考え方、そして感じ方をカウンセラーとして、どう成長をうながすかについて簡単に話しました。誰かが聴いて話すことで彼らが成長していくのだと述べました。
なぜ人と付き合いたくなるの?
「なぜ人と付き合いたくなるの?」この言葉は、ある女子中学生の私に対する質問でした。私は、戸惑いながら彼女にもう少し詳しく聞かせてと質問しました。彼女の言うにはこういう事でした。小学校の頃は人を好きになるだけで、ただそれだけでうれしかったし、楽しかった。中学生になって、特に好きな人ができると付き合いたくなるんだというのです。彼女は戸惑っている様子でした。この質問に、私もいささか答えに窮しました。いわゆる、思春期の性への戸惑いや性的欲求に関する質問だったからです。思わず思春期だからだよっと咄嗟に言いました。彼女は「先生意味わからん!」と言いました。そこで、私は、第二次性徴期のこと、子どもから大人になる間が思春期でこういう戸惑いが起こるのだとゆっくり彼女と話し合いました。そして、彼女にこの戸惑いは誰でも起こっていることで当たり前の事なんだよと伝えました。
彼女が「先生にもあった?」と聞くので、うんあったよ。すごく困ったけどね。と二人で微笑んで、カウンセリングは終わりました。
一緒に悩むことで
今までと同じですが、我々ができることは、子ども達と一緒の目線になって感じたり、考えたりして、一緒に悩んだり、戸惑ったり、時には、人生の先輩として、考えや経験を共有する事だと思うのです。これらが彼女たちの考えや感じ方の幅を広げることになるのだと思います。