平成20年6月4日
子ども達の死を見たいですか?子ども達と一緒に死にたいですか?子ども達より先に死にたいですか?と問われたらなんと答えますか?
・・・ある「親子塾」でインストラクターに最初にかけられた言葉であると教えてくださった方がいます。大方の私たち大人の答えはたぶん、「いいえ・いいえ・はい」ではないでしょうか。私たちは子ども達より先に生まれてきました。子ども達を一人残して先に逝くことになります。言い換えれば子ども達はいずれ一人で生きていかなくてはなりません。私たちはその子ども達が「一人で生きていくことができる」ように育てなければいけません。その事を忘れていませんか?一人で生きていくことができない子どもを平気で放り出していませんか?生物としてそんな無防備なことをするのはもしかして人間だけ?・・・だけです!特に今の日本人はあまりにも無防備過ぎます。では、子ども達が一人で生きて行くためには何が必要でしょうか。
(1)健康(心と身体)
(2)よりどころ
(3)生きがい・希望・夢
(4)経済的自立
(5)家事が出来る
十分一人歩きの出来る子どもたちも育っているなかで、このどれもが保障されていない子ども達が野に放たれています。桜咲く旅立ちの季節です。18歳の春、親元を離れて一人暮らしを始める子どもたちの中でどれくらいの子ども達が本当に一人で生きていくことができるのでしょうか。自分で自分の身体を守ることができない子、よりどころのない子、夢も生きがいも希望も持てない子、いつまでも自立できない子(する気もさせる気もない)、家事(特に食事作り)が全く出来ない子(させていない)・・・どうやって生きていくのですか?そんな子ども達を平気で放り出していませんか?やはり私たち大人がおかしいと思う。先に死にゆく大人の責任を考えたいと思う。ずっとずっと子ども達のそばにいられるわけではないのだから・・・。