平成20年12月1日
思春期の子どもたちにとって、信頼できるのはどんな人でしょう。
自分の言い分を聞いてくれて、共感し、また自分のことも正直に語ってくれる人です。
ケータイ<バトル>は、親が「信頼できる人」になれるチャンスです。
親と子が真剣に対話する<バトル>が、親子の信頼関係を作るのです。
先攻は、子どもです。
まず、子どもの言い分をたっぷり聞きましょう。
■持たせてない場合
ケータイ・ネットの世界が分らない、どう対応していいか分らない、という親の場合
「対応がわからない限り持たせない」
というのが基本です。
「私に分らんもんを、大切なわが子になんで持たせられますか!」という理屈です。
これは筋が通っています。わが子への愛の表現でもあります。
また、対応が分れば持たせてもいいという意思表示でもあります。
ですから、子どもは、いろいろと言ってくるでしょう。
その言葉のひとつひとつを、子どもの自己表現として大切に聞き取り、批判も評価もせず、ただうなづいて聞いてください。分ったことをメモしていくのも良いでしょう。真剣に聞いているというサインにもなります。
そして聞き終わったあとに、「話してくれてありがとう。でも、まだ○○がよく分らん...」と続けるのです。
次回の講座までこの調子で、子どもからケータイの世界を学んでおいてください。
■持たせている場合
今、子どもがどういう世界に住んでいるのか、子どもに聞かせてもらいましょう。
まず、どんな話が子どもから出てきても、批判も評価もせず、ただうなづいて聞くのだ、と決心してください。
「うちの親は、けっこう話を聞いてくれるんだ」と子どもに思ってもらうのが目的です。
ケータイを取り上げたり、むやみに規制することが目的ではないことも約束しましょう。
そして、子どもが語りやすいことを質問しましょう。
例えば、ケータイについて「いいところってどんなとこ?」「面白いのは?」「今、一番楽しんでることは?」などです。
ひとつ質問したら、答えをゆっくり待ちましょう。答えが出始めたら、楽しく子どもの話を聞きましょう。質問攻めにしてはいけません。会話を楽しんでください。
次の講座までに、たっぷり子どもの話を聞いておいてください。