平成20年11月6日
思春期の子どもたちにとって、最も魅力的で必須のアイテムがケータイこと携帯電話です。
思春期の子を持つ親にとって、まず悩ましいのが、ケータイを持たせるべきか、持たさざるべきかでしょう。そして、持たせた後どうしたらいいのかも悩ましいところでしょう。
持たせてない親、持たせている親、どちらも急を要しているでしょう。それぞれの対応を同時進行で、ステップ・バイ・ステップで進めていきます。
■覚悟が必要
ケータイ・ネットの世界は、猥雑でネガティブで、手に負えないほど欲望と毒が渦巻き、拡大し続けている膨大な空間です。一方、ケータイを手にした子どもたちにとって、そこは日常生活の場になっています。
この世界の実態を知らない親には想像もできないことが、たやすく起きてしまいます。
親の対応能力をはるかに超える事態が起きるかもしれません。
まず、どんなことが起きても「必ずわが子を守るのだ」というどっしりした覚悟が必要です。
この覚悟が決まれば、子どものケータイ世界での行動に対して100%の責任を持つことが親の責任であり、その責任を果たすために100%の権限が親に必要なことに気づくでしょう。
■持たせてない場合
「持たせてもいい」と考えましょう。
理屈抜きで絶対ダメだ!では、結局、子どものケータイへの対応を親が学ぶ機会を失ってしまいます。
その上で、
・わが子にはケータイを持つにふさわしい人間的な力がついているのか
・わが子の問題対応力はどの程度なのか
・どんな環境を用意すればわが子を守れるのか
といったことを学んでいきましょう。
■持たせている場合
ケータイをきっかけに、どんなことが起きても、それは持たせた親の責任です。
だからと言って、なんの申し開きも無く、強制的に取り上げたり、一方的にいきなり規制を強化したりするのはうまく行きません。
子どもが手にした権利は、親といえども一方的に取り上げることはできないのです。
子どもがどういう世界に住み、どんな行動をとっているのか、そこを知ることから始めます。
しかし、子どものケータイをこっそり覗くのは、最低にして最悪の対応です。
子どもの信頼を失い、結果的にわが子を守ることができません。
子どもに話を聞くことから始めます。
詳しくは、次回の講座で!