令和3年10月18日
今回は、『無駄にイライラしない魔法の言葉がけ』のお話です。
お子さんに、このような言葉がけをされていませんか?
●「走らんと!」
●「違う違う、そっちじゃない!」
●「もう、○○せんと!って言いよろ~!!」
ショッピングモールなどでよく耳にする言葉ですが、これって、実は伝わっていないのです。
伝わっていないから、お子さんがまた同じことをしてしまい、イライラします。
上の3つの言葉がけ、何が悪いと思いますか?
●「走らんと!」(じゃあ、どうしたらいいの??)
●「違う違う、そっちじゃない!」(じゃあ、どっち??)
●「もう、○○せんと!って言いよろ~!!」(何をしたらいいの??)
そうです。「本当にやってほしいこと」「あなたの願い」が無いのです。
●「走らんと!」⇒『歩くよ!』『止まって!』
●「違う違う、そっちじゃない!」⇒『右に行くよ!』『まっすぐだよ!』
●「もう、○○せんと!って言いよろ~!!」⇒『〇〇をするよ!』
素直にやってほしいことを伝えましょう。
そこで大事なのは、「〇〇しない」という否定文ではなく、『〇〇するよ』『〇〇してね』という肯定文で伝えることです。
もう一つ、お子さんに伝わらない言葉がけがあります。
●「ちゃんと」➡ちゃんと挨拶をする。
●「きちんと」➡おもちゃをきちんと片付ける。
●「らしく」➡子どもらしくする。
これらはとても曖昧な言葉です。
「程度言葉」と言います。
「ちゃんと挨拶をする」を例に・・。
お子さんに「ちゃんと挨拶しなさい」「なんでちゃんと挨拶できないの?」と言ったとき、もしかしたらお子さんはお子さんなりに「ちゃんと」挨拶をしているのかもしれません。
どの程度が「ちゃんと」なのか、お互い食い違っているから「ちゃんと挨拶できていない」となってしまいます。
どの程度かを明確に伝えましょう。
「ちゃんと挨拶をする」⇒『(相手の)目を見て、こんにちはと言う』
このように伝えたら「こんにちは」が言えたらOKですよね!
曖昧な「程度言葉」ではなく、やってほしいことをストレートに伝えましょう!
そして、簡潔に分かりやすくも重要です。
伝わっているかな?と思ったら、自問自答してみてください。
自分自身にOKが出れば、大丈夫ですね!
いかがですか?
今回は、ちょっと伝え方を変えるだけで、『無駄にイライラしない魔法の言葉がけ』についてお話をさせていただきました。
次回、いよいよ最終回です。
どうぞお楽しみに。