~食べる・育つ~ 第2回 食卓で、なにを食べる?

平成18年12月1日

 前回は 朝ごはん のお話でしたね?
合い言葉を、覚えていますか?「早寝・早起き・朝ごはん!」ですよ。
朝ごはんを食べるには、早起きをしなければなりませんね。そこで、規則正しい生活習慣へのギアチェンジをするために、おすすめしているのは、「早寝」よりも、「とびっきりの早起き」なのです。
 早起きをして、朝日を浴びる。(目から朝の光が入ると、生体リズムがリセットされると言われていますよ。)そして、おいしい朝ごはんを食べて、身体にも心にもエネルギーを満たして、元気に活動する。そうすれば、疲れて「早寝」する。このサイクルがうまく回るようになるといいですね。

 さて、園では、朝、年長組のお当番さんが、きょうのお昼ごはんのメニューを、放送で、みんなに知らせてくれます。
 しばらくすると、給食室から、おいしそうなにおいが漂ってきます。
 お待ちかねの、お昼ごはんの時間です。ちょっと、様子を覗いてみましょう。
 今日のメニューには、焼いた秋刀魚が入っています。上手に骨を外して、おいしそうに食べています。こぼすことも少なくなってきました。
 と、思っていたら、食べこぼしの天才発見!
 よく観ると、身体が横を向いています。おまけに、お茶碗を口につけて、目はキョロキョロして落ち着かない。あれ、片足が椅子に上がっています。
 う~ん、なんでかな~~?
 「もしかして、お家でごはん食べる時、こっちにテレビがある?」と尋ねると、「すごい!なんで、わかるん?」との答え。言わずもがな。
 お家では、テレビの方を見ながら、強い刺激の前で、食べ物の味もわからず、時には口を動かすことも忘れてるんじゃないだろうか?
 だれとも口をきかずに、テレビの方を向いて、機械的に口に物を運んでいるのではないだろうか? …これって、大丈夫??
 きょうあったことや、おともだちのこと、いろんなことをおしゃべりをしながら、楽しく食べられているかしら?
 時には、静かにじっくり味わって食べられているかな?
 一緒に食卓を囲む人たちと「温かくて、おいしい」かかわりを持てているかな?

食卓で、子どもは何を食べているのでしょう?

 

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