子どもの自立を促すために

平成29年9月21日

 今、子どもの自立心や社会性の欠如などが指摘されていますが、親として子どもを自立させるためにはどうしたらよいか、自立についてあらためて考えてみましょう。

 人間の赤ちゃんは、生きる術を全くもたないまま生まれてくるため、子どもの命を守ること、食事(ミルク)を与えることが、親に求められます。そして、日常生活をとおしてお互いの信頼関係が形成されていきます。特に、乳幼児期の母親との信頼関係が重要で、コミュニケーションの基礎がここで育まれていきます。

 また、人間の脳細胞が約140億あり、この組み合わせのおよそ60%が3歳ぐらいにできあがると言われています。人生の基本となる幼児期に、家庭の内外で多くのことを経験・体験させることが、興味・関心を引き出すことにつながっていきます。

 私たちが家を建てるときの注意点は、地震や台風などの災害時でも壊れないようにその基礎づくりをしっかりとすることです。それと同じように、子どもには、将来一人で生きて行くための最低限の力をつけるように仕向けていくこと、つまり「子どもの自立」を促すことが親としての重要な責任であり役割なのです。

 自分のことが自分でできない子は、外へ出かけることを嫌います。生きる基本は「生活力の習得」にあり、「楽しい家庭」が重要なキーワードになってきます。まずは、①自分の命は自分で守ること、②自分で考えて自分で行動し、行ったことへ自分が責任を持つこと、③いろんな人とコミュニケーションがとれること、④買ってきた食材を使って自分で料理ができること、などが大切です。

 家庭では、特に「生活力の習得」を基本において、子どもの自立を考えていくことが重要になってきます。
 

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