平成19年8月3日
少子化・核家族の時代の今、親戚や地域の人とのかかわりも希薄になって、いろいろな人の中でいろいろな経験をすることがなくなっています。幼稚園では、同年齢の友だちや異年齢のかかわわりだけでなく、地域のいろいろな方とのかかわる機会を設けています。
絵本の読み聞かせ会のボランティアの方や職場体験での中学生、幼稚園の隣にある泯江苑のお年寄りや地域の方との交流、社会教育総合センターでのいろいろな体験などです。
職場体験では、中学生が子どもたちと一緒に遊んだり、おんぶや抱っこをしてくれたり、ボール遊びを教えてくれたりします。<たった3日間程度の関わりですが、道であったりすると、「あっ、中学校のおにいちゃんだ。」と声をかけたり、「きのう、中学校のお姉ちゃんにあったよ」と幼稚園で嬉しそうに話してくれます。
又、泯江苑のお年寄りを運動会や音楽発表会などに招待し、子どもたちの活動を見てもらったり、一緒に玉入れをしてもらったりしています。お年寄りの方は、子どもたちの活動一つ一つに、「じょうずやね」「かわいいね」と惜しみない拍手や声援をくださいます。
終わった後に「どきどきした」「拍手してもらって嬉しかった」「上手っていいんしゃったよ」など、それぞれにいろんなことを感じているようです。
日ごろ、あまり関わることのできない中学生のお兄ちゃんやお姉ちゃん、お年寄りとの触れ合いのなかで、子どもたちが親しみを感じたり優しさを感じたりしながら、子どもたちの豊かな心の成長につながっていって欲しいと思っています。
人とのかかわり方を自然に学び社会性や自主性を育んでいく場をこれからも大切にしていきたいです。(篠栗町立篠栗幼稚園主任 山岡 珠美 先生)