平成19年7月4日
今、子どもたちの遊びの中で人気があるのが、どろだんご作りです。一言にどろだんごと言っても奥が深いんですよ。
粘りのある土で小さな「だんご」を作ります。それに「さらさら土」をかけ、又水で濡らして「さらさら土」をかけるということを何度も何度も繰り返します。徐々に大きくなっただんごを今度は布で磨くと、最後は「つるつる光った固いだんご」になるのです。
子どもたちは、園内の太鼓橋の下の土を使えば、上手く作れるということを前の大きい組の遊びを見て知っています。年長組が橋の下に集まってだんご作りを始めると、年少組が遠巻きに見ています。それを見た年長組が、『作っちゃろうか?』と言って小さなだんごを作ってくれると、それをもとに自分で「さらさら土」をかけてだんごらしきものができあがります。この橋の下で、年少と年長の交流が見られます。
先日、橋の両側にある「さらさら土」の左側に女の子が集まっていました。『その土を使うとピカピカに光るんやろ?』『うん。でもね、こっち側の土じゃないといかんとよ。』『どうして?』『だってね。あっち(右側)の土は石が一杯はいっとうけんガサガサすると。』
一見、どろだんごつくりは単純な遊びに見えますが子どもは『こんなだんごを作りたい』と自分で課題を持って、試行錯誤したり工夫したりしています。また、一人遊びのように見えますが、一緒の場に居る友だちと、発見したことや考え出したことなどの情報交換をしたり、身の回りの出来事を報告しあったりしています。
このように仲間と楽しさを共有する遊びの中で、また一緒に遊びたい、仲良くしたいという気持ちを持つようになり、そのことが相手のことを思いやったりすることにつながっていくのではないでしょうか。
お母さんも汚れていい服に着替えて、お子さんと一緒に、どろだんご作りに挑戦してみませんか?(篠栗町立篠栗幼稚園主任 山岡 珠美 先生)