~母乳育児・離乳の支援~第3回 母乳育児中に多い相談

平成20年1月1日

baby_1.gif 産後お母さんにとっては、生まれたばかりの赤ちゃんにどのように接してよいか分からず戸惑うことも多いと思います。その戸惑いのひとつに、母乳育児の相談も多く寄せられています。母乳育児が赤ちゃんにとって最良の栄養だと分かっても、赤ちゃんがいつも美味しく飲んでくれるとはかぎりません。赤ちゃんが泣いたら、まずオムツを替えてあげましょう。そのときは、声かけをしながらお尻や足を優しくなでてあげるのもいいでしょう。生後0~3ヶ月の赤ちゃんは、時間を気にせず赤ちゃんが欲しがるときに、母乳を与えましょう。お母さんは、ゆったりした気持ちで母乳を与えましょう。授乳後は、必ずゲップをさせてから寝かせましょう。今回は母乳育児中に多く寄せられる相談についてお話します。

母乳育児に多く寄せられる相談内容

・母乳にじょうずに吸いつかせるができない
乳首が柔らかいときは、そのまま乳首を含ませましょう。しかし、触ってみて乳首が硬いときは、乳首を少しマッサージして柔らかくしてから母乳を与えるようにしましょう。母乳を飲ませるときは、乳首の周りに少し黒ずんだところがありますが、その部分まで深く赤ちゃんの口の中に含ませるようにすると、母乳をじょうずに吸うことができるようになります。じょうずに吸っている時は、「うっくん」「うっくん」という音が聞こえます。

・時々乳首をかむ
母乳を飲ませようとすると、のけぞったり、乳首をかんだり、引っ張ったりする時は、日ごろお母さんが食べている食事に気をつけてみましょう。糖分・塩分・脂肪分を取りすぎたりしていませんか?

・体重が増えているか心配
母乳不足が考えられる場合は、授乳後に寝せるとすぐに泣いたりします。また、便や尿の回数が減り、尿の色も濃くなってきます。あまり気になるようであれば、病院に一度相談してみましょう。

・おっぱいが痛くなった(乳腺炎、しこり、亀裂など)
baby_2.gifお乳が張りすぎるときは、少し水分をとるのを控えめにしましょう。また、あまり張りすぎるときは、母乳を与えた後、母乳を搾り出すのもひとつ方法です。また、乳頭に亀裂が見られる場合は、乳頭保護器を使用するか直接授乳する時間を短め(片方3分程度)とし、後は搾ったお乳を与えるようにしましょう。

母乳育児でお困りの方は、お気軽に病院の母乳外来・母乳相談所・保健所等に、ご相談されてはいかがでしょう。どこでも専門の者が丁寧に相談に応じています。坂井 邦子

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