~母乳育児・離乳の支援~第2回 母乳育児のためのお母さんの食事

平成19年12月3日

food_01_a.jpg 前回は、母乳育児のメリットについてお話しました。今回は母乳育児を与え続けるために、お母さんが毎日取っている食事についてお話します。乳児期の子どもをもつお母さんは、食事について気をつけておられることと思います。
 さて、赤ちゃんは、味覚が発達していることをご存知でしたか?お母さんが食べた食品は、やがて母乳となり赤ちゃんの体内に取り込まれていきます。そこで、乳房にトラブルを起こさないために、また、赤ちゃんが母乳を美味しく飲んでくれるために、食事について気をつけて欲しいことをお話します。

母乳育児のための食事
≪食事は3食しっかり取るようにしましょう≫
母乳育児は、お母さんにも赤ちゃんにも最良の方法です。そのためには、食事を3食しっかり取り、妊娠中から健康なからだづくりに心がけましょう。

food_02_a.jpg
≪和食中心の食事を心がけましょう≫
日本古来の和食は、栄養をバランスよく食品を取ることができ、母乳育児中は特におすすめです。また、蛋白源としては、魚・大豆製品などを中心に取るようにし、比較的低カロリ-となるようにしましょう。根菜類(大根・カブ・ごぼうなど)や緑黄食野菜(小松菜・ほうれん草・かぼちゃ・人参など)は、旬のものを積極的に取るようにしましょう。

≪乳腺を詰まりやすくする食品や母乳の質を悪くする食品の取りすぎに注意しましょう≫
揚げものなどのカロリーが高いもの、特にバターなどの動物性脂肪の取りすぎは、乳腺を詰まりやすくします。ケーキ、チョコレートなどの甘いものや塩分の取りすぎは、母乳の質を悪くするので注意しましょう。牛乳は、1日1本(200ml)程度としましょう。

≪たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう≫たばこやお酒は、母乳分泌に影響を与えます。禁煙や禁酒に努め、周囲の方にも協力してもらいましょう。

厚生労働省のホームページに「妊産婦のための食事生活指針」が記載されています。1度のぞいて見てみませんか。 坂井 邦子
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0201-3.html

 

< 前の記事     一覧へ     後の記事 >