何で周りが気になるの?

平成17年10月1日

思春期の始まり
 今回、私が思春期の子ども達とのカウンセリングを通して、子ども達の戸惑いを6回話していきたいと思います。これらが皆さんの子育てのヒントになればとも思います。
 
 子ども達の悩みは様々です。友人関係、教師との関係、親子関係、部活関係など様々です。その中で子ども達と話すと、「お母さんに相談すると、何で大人はそういうんだろう。むかつく!」「何で大人は本音と建て前を言うの?」等様々な戸惑いがあります。また、保護者との相談では、「あー言えば、こういうって感じで言い返すんですよ。」「子どもと特に思春期の子どもとどのように付き合ったらいいのか。」など保護者の方も戸惑っています。

 思春期はいつ頃から始まるのでしょうか?個人差がありますが、小学校5年生の頃から思春期が始まります。まず大きな特徴として、俗に言われる第二次性徴期がその時期の始まりです。女の子は、初潮が始まり、女性らしい体つきになります。また男の子は、声変わりが始まり、筋肉質の男性らしい体つきになります。

 体の変化は、子ども自身も保護者も気がつきますが、心の変化が気がつきにくいのです。この心の変化が彼らの行動に表れてきます。例えば、相談は今ままで親にしていたものが、次第に友達に相談するようになります。また、親とはあまり話さなくなってきます。特に男の子はその傾向が強いようです。また、中学校でよく出会うのですが、櫛や鏡を持って登校している子どもが多いのです。特に女子が!でも男の子でもこの傾向はあります。

 体の変化に伴い、子ども達の心の変化に子ども達自身が注意を払います。これが自分に対する意識(自意識)が強くなる始まりです。それと同時に周囲が自分をどう思うか等の気持ちが強くなり、自分の容姿に敏感になります。

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