第4回 夏休み、子どもとのコミュニケーション促進大作戦!

平成18年8月3日

 福岡は梅雨明けとともに猛暑に突入し、朝からセミが元気いっぱいに鳴いています。短い蝉生(人生ではなく!)なので、うるさいと言わずにいましょうね。
 夏休みになり、私が住んでいる地域でも毎朝ラジオ体操が始まりました。子どもたちは部活動や塾、地域の行事などへの参加で結構忙しそうですが、それでもいつもに較べれば家族と共に過ごす時間も多くなってきます。
 日頃は互いの忙しさのあまり、必要最低限のことばを交わすことしかできずにいるご家族にとって、夏休み期間は親子(夫婦!?)のコミュニケーションを回復する貴重なチャンスでもあります。そうは言っても、思春期になれば部活の練習が忙しくて時間が取れないというだけでなく、そもそも親と一緒の外出を嫌がっているように見えることも少なくありません。また、日頃は生活全般について口を開けば小言ばかりいっているのに、急に何を話せばいいのか戸惑ってしまうかもしれせん。
 そこで、ちょっと立ち止まって知恵を絞りましょう。

<子どもへの思いを伝えましょう>
 「絶対見に来たらいかん!」。これは部活の試合を前に中学生がよく親にいう台詞ですね。ご経験済みの方も少なくないでしょう。(私自身長男からも二男からも言われました!)そう言っておきながら、観客席に親の姿を捜していたなんて話も少なくありません。子どもは100%親の関心を必要としています。ただ、「いつまでも親に頼っている自分を友だちに見られるのが格好悪い」と感じているから出てくる台詞です。「私はあなたの頑張っている姿を見たいんだよ」と宣言し、それでも嫌がるなら「見つからないようにしてでも見たい」親の思いを伝えましょう。

<省エネ大作戦>
 改めて構えて「コミュニケーションを取るぞ」なんてやっても不自然なばかり、何気ない会話を交わすなかから、思いがけないホンネが飛び出したりしますね。何となく一緒に過ごす時間こそ大切です。
 こう暑いとエアコンなしでは辛いもの。日頃は食後自室に引き上げることが多かった家族も、エアコンが入った涼しい部屋に集まって来ます。それぞれ思い思いにテレビを見たり、漫画を読んだり、時には宿題をしたりしながら同じ部屋で過ごすひとときを大切にしましょう。エアコン完備の子ども部屋なら、「勿体ないので居間のエアコンは消したから」と涼しい部屋に押しかけてみるのも良いかもしれません。省エネとコミュニケーションと一石二鳥というわけです。

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