平成19年7月1日
子育てパーク第3回目を担当します、福岡県警察少年課〈福岡少年サポートセンター〉少年育成指導官の坂田翠です。
梅雨に入りスッキリしない天気が続いていますが、子ども達は「夏休み」が来るのを首を長くして待ちわびる今日この頃だと思います。今回は、この「夏休み」をテーマにお話したいと思います。
夏休みといえば、長期の休みを利用し貴重な経験を増やすことが出来る一方で、解放感から生活態度の乱れが始まり、色々な非行に走ったり、犯罪被害に巻き込まれたりという危険が待ち受けています。
夏休みには、日頃の生活パターンが変わることから
○ 夜更かしを続け昼夜逆転の生活になる
○ 夜遊びに夢中になり深夜徘徊や無断外出をする
○ 興味本位でタバコを吸ったりお酒を飲んだりする
など、規範意識を低下させてしまう誘惑が子ども達の周りに溢れています。また、一度崩れてしまった生活リズムや真面目に頑張ろうとする意欲は、すぐに元に戻すことは難しく、夏休みが終わってからもそのままの生活が続いてしまい、ついには退学、不登校に至るケースも見受けられます。
そうならないためのワンポイント!
○ 保護者の方は夏休みだけに気を取られることなく常日頃から、子どもと保護者との間で、帰宅時間や家の手伝いなど「我が家のルール」を話し合って決め、お互いにそれを守っていく、そして守れなかったときに保護者が必ずその時に適切な指導を行うことが大切です。
○ 日頃の積み重ねに加え、夏休みには普段以上の目配り心配りを忘れずに、子どもの異変(サイン)を早期にキャッチしたら、まず子どもの気持ちを聞きながらも、保護者が一貫性のある助言を子どもに与えることが、子どもが羽目を外しすぎないための「ブレーキ」になるのです。「叱るだけでは逆効果」ですよ。
子ども達が、充実した思い出深い夏休みを過ごせるよう、私達も願っています。