平成19年6月1日
こんにちは。第2回目の講座を担当します福岡県警察本部少年課<福岡少年サポートセンター>少年育成指導官の安田幸代です。
今回は、子どもの「非行のサイン」について、考えてみたいと思います。
平成18年中に福岡県内で、深夜(23:00~4:00)徘徊・喫煙・怠学(学校をさぼる)・不良交友等のいわゆる「不良行為」で警察に補導された子どもは87,510人で、前年に比べると12,271人多くなっています。
また、補導された子どもの行為種別を見てみると、深夜徘徊が約5割、喫煙が約4割を占めています。
最近では、非行歴がない、つまり過去に刑法犯で検挙補導されたことのない子どもが、突然凶悪事件を起こす「いきなり非行型」が増加しています。これらの子どもを調べてみますと、ほとんどが過去に「不良行為」を行っていたことがわかりました。
つまり、「不良行為」は子どもからの「非行のサイン」であり、そのまま放置すると、本格的な非行へエスカレートするおそれがあるのです。
「たかが喫煙」と見て見ぬふりをしていませんか?「深夜出歩いていても大丈夫だろう」と放ってはいませんか?
家庭でも、地域でも「タバコはダメ」「危ないから早く帰らなきゃいけないよ」と必ず声をかけてあげましょう。
子ども達が多数たむろしているなど、声をかけるのをためらってしまう場合には、警察署や交番に連絡することも一つの方法です。
最後に、家庭内で小さいときから「してはいけないこと」「我慢すること」等の基本的なしつけはなされていますか?子どもの人格形成の基礎は家庭にあります。
将来、子ども達が自分の足でしっかり歩んでいくためにも、「ルールを守る心」を育てていくことはとても大切です。
子どもの行動に目を向け、何か気づいた時はすぐに話し合うなどして、子どものサインを見落とさないようにしてください。
子どもさんの非行・不良行為等で、気になることがあれば、気軽に少年サポートセンターの相談電話「ハートケア」にご相談くださいね。
《福岡県警察 少年サポートセンター相談電話》
○福岡少年サポートセンター 092-841-7830(ハートケアふくおか)
○北九州少年サポートセンター 093-881-7830(ハートケア北九州)
○久留米少年サポートセンター 0942-30-7867(ハートケアくるめ)
○飯塚少年サポートセンター 0948-21-3751(ハートケアいいづか)