第1回 早起き、早寝、朝ご飯 いただきま~す!

平成28年4月22日

  近年、日本は「24時間社会」と言われ、大人から子供まで人々の生活は夜型化し、就寝時刻が遅くなり、それに伴って睡眠時間も短縮しています。睡眠不足は集中力の低下を来し、イライラの原因にもなると言われています。“早寝、早起き、朝ご飯”というキャッチフレーズがありますが、朝起きて15~16時間後に眠たくなるという生体リズムからすると早起きすることが起点となり、おのずと早寝になり規則正しい生活に繋がります。

朝食の質が脳機能や脳の発達に多大な影響を与えることは東北大学の川島隆太先生らの研究でも明らかになっています。ぎりぎりまで寝ていて慌てて起床し、おにぎりをほおばりながら出かけていませんか? では、質のよい理想的な朝食とはどのようなものでしょうか。和食で言えば一汁二菜、洋食で言えばアメリカンブレックファストです。パンかごはんの主食、目玉焼きや焼き魚などの主菜、野菜サラダや野菜スープ、ほうれん草のおひたしなどの副菜、あとは牛乳やチーズなどの乳製品をとり、果物を加えれば完璧です。忙しい朝にこれだけ用意するのは大変と思われるかもしれませんが、主食(炭水化物)、主菜(たんぱく質)、副菜(ビタミン・ミネラル)を揃えて食べることを念頭に入れ、昨日の残り物や常備菜を活用すると、以外と簡単に栄養バランス食が完成します。質の良い朝食を食べることは高校・大学の合格率にも大きな影響が出るという報告もあります。

 ちょっと前の話になりますが、ラジオ番組のトークのなかで「給食費を払っているので“いただきます”は言わせないでください」という小学生の親御さんの発言が取り上げられていました。正しい「いただきます」の意味とは動植物の命を頂いて我々人間が生かされているということです。食べ物に感謝して今日も元気いっぱいの朝ご飯をいただきましょう!

 

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