第2回 「若者の問題点を解き明かすには」

平成26年4月18日

 若者の問題は、不登校、いじめ、心の疾病、心身の疾病、性的な障害、精神疾患など様々なものがあります。どのような場合でも、若者自身が悩み、苦しんでいるのです。

 親であれば少しの若者の変化にも気づいてあげることが可能であろうと思います。一つには表情でしょう。一番感情が現れるからです。感情には快と不快があります。時にこの感情が、言葉、態度、行動等にあらわれます。親はこの状態を無視したり、逆に叱るなら良いが感情的になり怒ったりします。となると若者はこの感情をエスカレートさせるか、内向化したり、体に症状があらわれたりします。

 出来ることなら、いろんな変化があるときには、そのありのままの状態を受け入れ、親が自分を主語にして、あなたのことが心配なのと言葉かけをすることが望ましいと考えます。どんなことでも、受け入れることが始まりです。頭から否定をすると、若者は反抗するものです。あるものがたとえ間違っていたとしても受け入れることにより、若者の心をほぐすことが可能になり、若者の心の理解につながるものです。

 このことは、言葉では簡単なことですが、いざ実行しようとするととてもむずかしい事だとわかるものです。普段から親は若者を理解する心がけが大切になるものです。例えば、若者が万引きしたとしても、「万引きをした」という事実だけで叱るだけでなく、「なぜ万引きをしたのか、その若者の背景にある理由」も理解しようとすることが必要です。

2014/04/18 森 崇 先生
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