平成26年3月31日
思春期の若者はだいたい中学生か高校生です。中学生は義務教育の真っただ中にありますし、高校生は大人の一歩手前であります。おのずと子どもとの関わり方には違いが出てくるものです。また、親は母親と父親でひとりひとり大きな違いがあります。どのような学歴があるのか、仕事をどのようにこなしているか、経済的に親子関係がどのようになっているのか、生活環境がどんな状況であるのか、親の性格がどのような人であるかによります。もし若者に問題が生じて、その親から相談を受けたとしたら、いろんな側面を考慮しながら、相談にのるなり、対応を考えることが重要な一つになることは当たり前かもしれません。
でもこれらは、ある意味で個人情報になり、簡単には聞き出せないものです。となると、どのようにしたらいいのかの問題になります。そして、問題の主人公が誰であるかが焦点になってきます。こう考えていくと、問題の原因が、親自身にあっても、若者が自分自身で問題を解決する動機をもつようにすることが望ましいのです。
ややもすると、親が不安をもったり、必要以上に若者のあり方を考えたり、冷静さを失ったりすることがあります。このような場合は、親の話を聞いてあげ、親の心配、不安がどのようなものなのか充分聞き出すことが必要です。この時に、相談者は余計なこと言わないで全てを受容することが望ましいのです。
まず親たちが客観的に自分たちのあり方を見ることが、若者を理解する入口になるものです。一口で言えば、若者がどのような環境で育ってきたかを知ることなのです!