平成19年6月1日
運動会では・・
本校は、5月末の日曜日に運動会を行いました。真夏のような天気が続く中に頑張って練習した成果を一人一人の子どもが発揮していました。光化学スモッグとは縁のないような前原市にも5月半ばに初めての光化学スモッグ注意報がだされ、運動会当日も心配をしましたが、どうにか最後まで行うことができました。
運動会では、保護者の皆様は子どもたちの演技や競技の完成された姿等をご覧になると思います。学校の教育活動では、その完成に至るまでの過程を大事にします。一人一人の子どもたちに運動会でどのような力を付けるのか、持っている良さをどのように生かすのか・・・各教師が、そのねらいをしっかり持ち、目指す子どもの姿に向けて、運動会の取組を行います。
競技では、当然勝ち負けがあります。勝つことにこだわり、負けたことの悔しさを他の子どもにぶつける子どももいます。そのため、子ども同士のトラブルも発生します。しかし、これは子どもたちに何が大事になのか、今後どのように力を合わせたらよいのかなど、相手の気持ちを考えさせるとともに、よりよい行動の仕方を、話し合わせ、考えさせる機会ともなります。子どもたちは、いろいろな体験を通して育っていきます。
身の回りの整理整頓
左は、運動会の練習で運動場に出た後の1年生の教室の写真です。運動会の練習期間は、体操服に着替えることがほぼ毎日ですので、この機会を捉えて、服をきちんとたたむ、上靴をそろえる、椅子を入れる等・・習慣となるように根気よく指導をします。
1年生でもきちんとできるようになるので、家庭においても小学生の児童に洗濯物をたたむことを、家族の一員としての仕事として任せることもできるかと思います。何事でもそうですが、家庭と学校と一緒に取り組めると、早くに定着することができますね。
また、右は整理整頓を指導するときに使った写真です。靴箱への靴の入れ方、傘の置き方、ランドセルの置き方・・これ以外にも机の引き出しには何をどのように整理して入れるのかなど・・細かいところも一つずつ丁寧に指導していきます。
このような、小さな生活習慣が身についていくことで、大人になってよき社会生活・家庭生活を営むことができるようになっていくのではないのでしょうか。
心を育てる
学校では、「~しましょう。」だけではなく、なぜそうするのかということを考えさせます。トイレのスリッパにしても、並んでいなくて困った経験等を出し合わせることによって、次の人が困るから・・次の人のことを考えて・・相手を思いやる心とつなげて指導します。
子どもたちのいろいろな行動は、評価(ほめる)してあげないと継続しません。
例えば、トイレから出てきている子どもたちに、「ありがとう、スリッパをきちんと並べることができたね。次の人が助かるね。えらいなあ・・」 ちょっと声をかけると、やっていなかった子どももやり始めます。ほめられた子どもは、とってもうれしそうな顔をします。大人でもそうですが、子どもたちは認められることで、もっと頑張ろうという意欲をもちます。いかに子どもの良さをとらえて、認め、ほめるかによって、いろいろな生活習慣の定着が図られるだけではなく、心が育っていくような気がします。ご家庭でも、毎日一つは、認めほめてあげたいですね。