「子どもとともに親も地域や学校に出掛けよう!」2

平成23年11月21日

2.子どもの安全・安心を守る地域の力!~おじさん・おばさんのあたたかな“まなざし”~

 子どもの育ちには、「家庭環境」や「学校環境」が重要だと言われます。でも、もう一つ重要な環境があります。それは、「地域環境」だと思います。

 みなさんは、子どもにとっての地域をどのように、受け取っているでしょうか。今回の講座では、「なぜ子どもの育ちに地域環境が不可欠なのか!?」を探っていくため、「子どもの安全」というテーマで考えていきたいと思います。

 小学生になると、当たり前ですが、子どもたちは歩いて登校しますよね。わが子の場合、学校が約1.8?くらい離れていたので、低学年の頃は片道40~50分の道のりを毎日歩いていました。登下校で4?近い距離を歩くようになり、身体が丈夫になったのでしょう。それまで季節の変わり目に必ずひいていた風邪をひかなくなりました!
 しかし、いいことばかりではありません。朝7:20に家を出て夕方5時過ぎに帰ってくるわが子に、「無事たどり着くだろうか?友だちに置いていかれていないかな・・・。道草をくって日が暮れるのではないかな。」など、ハラハラすることも多くありました。特に、心配だったのは不審者情報の連絡を受けた時です。仕事を早退して下校に付き添ったり、友だちの親に電話して様子を聞いたりしていました。親としてできるだけのことはしたいと思いましたが、たびたびそんなことがおこるので、「親だけで子どもの身の安全を守るのは限界だなぁ。どうしたらいいかな~。」と感じていました。

 そんなとき、子どもの登下校の様子を見に行ったり、子どもたちの話を聞いたりする中で、地域のいろいろな方が子どもたちの登下校を見守ってくださっていることが見えてきました。「黄色い旗を持って、交差点にたってくれる方」「自転車や車に『安全パトロール中』というカードを乗せて走ってくれる方」「青パトに乗って、車内から安全の呼びかけをしながら走ってくれる方」そして、早朝や夕方の子どもの登下校の時間に合わせてウォーキングしながら「見守り活動をしてくれる高齢者の方」もいらっしゃいました。

 このおじさん・おばさん(地域のいろいろな方々)の存在が、多くの親子に安全と安心を与えたことは、言うまでもありません。子どもたちが雨の日も雪の日も6年間に渡って、自分の足で毎日登校できたのは、地域のあたかかい“まなざし”があったからだと思います。
卒業式の日、卒業式の保護者代表の謝辞を述べることになった私は、学校の先生方への感謝はもちろん、地域の方々へ声を大にして感謝の気持ちを伝えました!

 みなさんの校区では、どうですか。きっとそれぞれの地域でやさしい“まなざし”を、子どもたちは受けているのではないかと思います。みなさんも、ときどき家族や子育て仲間と一緒に地域に繰り出し、子どもたちの生活圏である「地域環境」を振り返ってみませんか。地域の重要性がきっと実感できると思います!

 

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