親子の地域参加を支える子ども会活動!~つながりの暖かさを実感できる地域の場所~

平成23年12月1日

 みなさんの地域では、子ども会活動は現在、行なわれていますか?私の地域では、今のところ子どもの数が多く活発に活動をしていますが、最近、子どもが少なくなったり、参加者が少なくなったり、世話をする大人がいなくなったりなどの理由で、子ども会や育成会が活動休止に追い込まれているところが増えてきました。私にとっては、子どもの地域参加の場であるとともに、親にとってもかけがえのない場所でした。いつものごとく、私のエピソードから書いてみます!

 わが家が子ども会活動にデビューしたのは、長女が小学校に入る12年前。小学校を機に、今住んでいるところに移り住んできたため、幼稚園までの友だちは一人もいない、親子で不安な春を迎えていました。
そこに、2月頃だったでしょうか。小学校入学に先駆けて、わが家に「新入生の集まりの会をしますから、公民館に来て下さいね!」という、当時の子ども会育成会の役員さんからお電話をいただき、いそいそ親子で出かけました。そこでは、先輩ママと子ども会に参加している子どもたちが優しく迎えてくださり、公民館の一室でお茶とお菓子をいただきながら、子ども会活動の説明や小学校の登下校についてなど話してくださいました。
「子どもたちの登下校のとき、ここの車の行き来を注意してあげて下さいね。」
「この地区から学校までは、1キロ以上歩くので、低学年の頃は、朝7時20分ごろ家を出た方がいいですよ。」
「この道には、“抱っこばあさん”と言って小さい子に抱きついてくるおばあちゃんが出没するから注意してね。」
など、そこに住んでいるから、わが子を育てているからこそわかる、細やかなアドバイスをたくさんいただきました。子どもを始めて小学校に行かせる私にとって、見知らぬ土地に引っ越してくる私たち親子にとっては、「ここだったら、頼れる人がいる!相談できる場がある!」あたたかい、あたたかい地域のつながりを実感した瞬間でした。

 そんな娘の入学をきっかけに関わり始めた子ども会活動は、下の息子たちが6年生になる9年間にわたって親子で活動に取り組んできました。子どもが低学年の頃は、子どもの活動する公民館や神社のところに行き、活動を見ながら同年齢の子を持つ保護者の方とおしゃべりするのが楽しくてしかたありませんでした。今考えると、この「井戸端会議」こそ、生活圏の子育て情報や地域のつながりを手に入れる大切な時間・空間だったように思います。

 娘が4年生になると、子どもたちが会の中で少しずつ役割を担っていくのと同様に、私は保護者として班の連絡係を引き受けることになりました。それは、新入生やその家庭に子ども会活動についてや小学校生活についての話をしていくことであり、自分がされて嬉しかったことを、恩返しするつもりで一軒一軒の家庭に出向き話をしていきました。

 また、6年生の頃には、何と育成会会長のお役が回ってきて、一瞬躊躇しましたが、子どもたちや仲間の役員さんに支えられて、「子ども主体の活動の支援的役割」を何とか果たすことができました!
 こんな感じで、あれよ、あれよという間に、子どもとともに、子ども会育成会の一参加者から役員までを経験していましたが、私にとって「よかったなぁ」と思ったことが二つありました。

 まず、活動を通してたくさんの知り合いが増えたこと!
(今でも私の生活圏の関係性の基盤になっています。)
そして、親が役割を担うことによって、わが子が喜んでくれたこと!
・・・決して、面と向かって(僕たちのため役員やってくれて)「嬉しい」とか「ありがとう」とか言いませんが、「今日も来るっちゃろう?」「今日、楽しかったやん!」という言葉を聞く限り、家以外で親が地域のために頑張っている姿を見て、喜んでいるような、誇らしく思ってくれているように感じました。

 みなさんも、ぜひ子ども会活動に親子で参加されませんか?

 

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