ギャング・エイジについて

平成17年10月1日

ギャング ・エイジとは・・・
  小学生になると、子どもはそれまで以上に友達を求め、友達と遊ぶことに生きがいを感じるようになります。特に3年生頃からは顔ぶれの決まった5~6人の友達と結束の強い集団を作り、親や教師の保護や干渉から逃れて、活発に遊ぶことに情熱を燃やすようになってきます。この時期のことを児童心理学では、ギャング・エイジと呼んでいます。

ギャング活動は大切な体験
 この時期は、6年生頃まで続きます。子どもはこの集団的な遊びに熱中し、楽しむだけでなく、その中で社会的なルールや人間関係のとり方、責任を果たすことや協力することの大切さ、思いやりの心や我慢する力などを身につけます。それはなぜでしょうか。子どもは段々仲間を強く求めるようになってきます。ところが、最初は自己中心的で、自分勝手な面が少なくありません。しかし、それでは仲間に受け入れてもらえません。この心理的な葛藤が子どもの社会化を促すのです。この意味で、3年生頃に始まるギャング活動は子どもが将来りっぱな社会人になっていくためにとても大切な体験だといってよいでしょう。

親としてできること
 ところが、最近は「巣ごもりしている子」と言われるように、家で一人でテレビを見たり、ゲームをして過ごすことが多く、外で集団で活発に遊ぶことはほとんどありません。 では、時間があったら外で友達と元気に遊ぶ子にするにはどうしたらよいのでしょうか。少なくとも親として次のことを心がけたいものです。

(1)学習塾やお稽古ごとを少し控え、友達と自由に遊ぶ時間を十分に保障してやること。
(2)普段から子どもが自分ですべきことに親が手を出したり、必要以上に物を与えたりしないこと。過保護では自主性や意欲が育たず、仲間に入れない子になってしまうからです。
(3)よほどの危険性や道徳的な問題がないかぎり、子どもの友達を否定したり、遊び方に干渉したり、子ども同士のトラブルに口をはさんだりしないこと。

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