平成27年8月18日
美味しいものを食べると幸せな気持ちになります。
「これは美味しいね」と言われると嬉しくなります。
しかし、「おいしい」という感じ方は、子どもに対して教えたりしないと育たないというと、「えっ?」、「美味しいものは自然と美味しいと感じるもので、育てる必要なんてあるの?」と思われるかもしれません。そうです、「おいしい」と感じる力は育てなければ育たないのです。
「おいしい」といってもいろいろなものがあります。人によっても違い、季節や文化によっても異なります。舌で感じる旨み、歯で感じる美味しい食感、耳で感じる美味しい音、鼻で感じる美味しいにおい、目で感じる美味しい見た目、そして心で感じるおふくろの味・故郷の味、思い出の味など様々な美味しさがあります。感じ方は人によって違いますので、これが美味しいということを言葉にして誰かから学ばなければならないのです。
子どもは大切で大好きな人から「これは美味しいね」と言われて初めて、「これが美味しいということか」と覚えるのです。ですから、一緒に食べることがとても大切になります。個食・孤食が多くなっていますが、一人で食べても美味しいを学ぶことも共感することもできません。同じものを同じ食卓で食べる経験が大切だということを理解してもらえると思います。
美味しいと感じるためには楽しい食卓の雰囲気も大切です。楽しい話題と「おいしい」という言葉がたくさん出てくる食事を楽しみましょう。