「不登校についての一提言」~不登校児童生徒の支援活動から見えたもの~第1回-不登校児童生徒の実態-

平成23年1月21日

1 不登校児童生徒数はどれほど?

(1)平成22年度文部科学省の学校基本調査(速報)によると
平成21年度の長期欠席者(年間30日以上の欠席者)のうち、不登校を理由とする児童生徒数(小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)は12万2千人(前年度より4千人減少)で、前年度より3.4%低下したと報告されています。
「不登校」を理由とする児童生徒数の内訳は、小学校では2万2千人(前年度間より3百人減少、対前年度比1.4%減)。中学校10万人(前年度間より4千人減少、対前年度比3.9%減)。中等教育学校(前期課程)182人(前年度間より14人増加、対前年度比8.3%増)。と報告されています。

(2)福岡県の場合(福岡県教育委員会調べ)
平成21年度の不登校児童生徒数・・4,786人(前年度比124人減)
小学校754人(前年度706人、前年度より48人増)
中学校4,032人(前年度4,204人、前年度より172人減)となっています。

2 なぜ不登校に・・・・決定的な原因はつかめない

 オアシスの在籍する生徒達に「どうして学校に行けなくなったの」と尋ねることは極力控えています。特にオアシスにやってきた当初に、そのような質問に答えを求めることは、生徒にとってとても苦しいことだと思うからです。それでも生徒の何気ない会話や態度、保護者との対話などでおぼろげながら伺うことができます。そこから得られる結論は、いくつかの要因が絡み合っているということです。

 オアシスに長く在籍している生徒の観察・支援を通して、不登校の要因と思われるものを整理してみました。次回はその要因と思われる型を掲載させていただきます。

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