脳からみた子育て 学びに必要な環境

平成27年1月13日

自分のスマホ(ガラ携)の左下にあるアイコン(ボタン)は何か、覚えていますか?

学び(記憶)には、脳の働き“注意”が必要です。左下のアイコン(ボタン)にそれほど注意を払いませんから、記憶していなかったのです。学びの天才である子どもでも「注意」しなければ学べません。学びには「注意できる環境」が必要です。

人は相手の顔を見て、相手がどのような意図(心)で話し、行動しているかを推察します。顔を見るときは目と口に注意しますから、子どもと接するときは目と口を見せましょう。そうすれば子どもは自然とアナタ(の心)に注意し、アナタ(の心)を理解しようとします。「人としての心」を学ぶには「心(目と口)を見せてくれる人」の存在が不可欠です。

勉強にも「注意」が必要です。「~しながら」は問題外ですが、頭痛や歯痛、不安や悩みなど心身の健康状態にトラブルがあると注意が妨害されます。「心身の健康」は学びにも重要です。

ある予備校の先生が「どこで勉強するの?」「いま(居間)でしょ!」と言っていましたが、居間での勉強(リビング学習)がすべての子どもに効果があるとは思えません。夕食は何、妹が笑っているのは何故、父親の帰宅は何時などが気になる子どもには家族の状態を把握できる居間が、友だちの宿題の進み具合が気になる子どもには図書館が、そんなことは気にならない子どもには勉強部屋が、「注意できる場所」かもしれません。

「どこで勉強するの?」に、私なら「注意できる場所でしょ!」と答えます。

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