2)H(エッチ)するって、どういうこと?

 平成30年5月24日

 思春期を迎えた子どもたちが、身体の変化やこころの変化を経験することは、至極当然のことです。それに伴って、異性や性に興味をもったり、多くの性に関する情報に接したりすることも自然な成長の過程です。

 子どもの成長において、3年後、5年後、10年後には、父親や母親になっている状況も想像されます。特に、思春期の子どもたちには、「Hするってこと」がどのような意味をもち、また、その結果について責任がとれるか否かをよく考えさせないといけません。

 「Hすること」については、性感染症に関わる問題も想定できます。性感染症に罹患させたり、させられたりすることも考えられます。病気になった場合に放置すると、将来的に妊娠ができないような深刻な状況になることもあります。

 さらに、もっとたいせつなことは、妊娠する可能性があるということです。そのときに、望んで、妊娠や出産へ向けて歩んでいける状況であれば大変すばらしいことです。しかし、そうではない場合には、悲劇にもなり得るのです。

 以上のことを考えて、思春期の子どもたちには、自分の人生ではもちろん、相手の人生においても、共に責任がとれる状況においてしか「Hすること」は許されないということを教える必要があると思います。

 現代において、子どもたちにとって「Hする」という言葉は、普通に使われている語句です。しかし、その中身の大切さを、親としてではなく、人生の先輩として伝える機会をもってみてはいかがでしょうか。

 保護者の皆さんをはじめ、家庭教育支援に関わる皆さんにも、ぜひ一度考えてみていただきたいと思います。

 

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