サワッディカ 最終回を迎えることになりました。つきあってくれてありがとうございます。前回はタイの大家族での子育てを述べまして、今回もその続きも述べさせていただきます。
大家族のタイでは、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚が一緒に住んで、子供の面倒を見て、子育てを支えてくれているのです。親が大半共働きなので、(人生経験の豊かな)祖父母に、必ず「あいさつ、お礼、お詫び、言葉使い、他人への態度」について厳しく教えられます。また、大人数なので、大人同士でも(特に知人が家庭に訪れるときに)、両手を合わせながら、「サワッディ カップ(男性用)/カ(女性用)」などを言いあいますので、毎日見ている子供たちも自然に(早く)自分からやれるようになります。
しかし大半は小さいとき、食事も身仕度もあまり自分で何もしません。食事に関しては、小さい子供たちに食べさせます。食べ物への感謝の気持ちをこめてこぼさずにきれいに食べることと、たくさん食べてくれることがその主な理由です。服や靴なども着せてあげます。子供が自分ですると、時間がかかるし、前後・左右が逆になったり、ボタンがずれたりして、結局直さないといけないからです。しかし、不思議なことに、小さいときにできなくても、毎日何回も(家族)大人の振る舞いを見てマネをして、いつの間にか自分でこなしています。子供の「マネして自分のものにする本能」ってすごいですね。
子育ては世界中どこにおいても、永遠で、多様性のある課題ですね。住んでいる国、地方文化や環境が異なるだけで、子供がたくましく成長してほしい目的は同じだと思いますので、今の情報化社会を利用して、さまざまな国の人々の子育てを情報交換しながら、自分のやり方に取り入れたり、応用したりすれば、楽しく家族と毎日が過ごせると思います。
最終回まで読んでいただきありがとうございました。サワディーカ。(ありがとうございました)
(アン)
投稿者 Kosodate : 09:00 | コメント (3)
サワディーカ(こんにちは)。この間、コメントをいただいてうれしかったです。読んでくれている人がいると思うと、育児やいろいろなことに対して元気が出ました。ありがとうございました。
今回はタイの子育てについて語りたいと思います。まずは家族構成と言えば少し違いますが、簡単に4つに分けられます。
?大家族で住む。
?出稼ぎのため田舎に子供を預ける。
?核家族プラス自分たちで子育てする。
?核家族で家事もしてくれるベビーシッターを雇う。
このコラムでは一般的な?のケースについて書きます。
最初の話は食事です。赤ちゃんに母乳は当たり前ですが、共働きの多いタイでは母乳を与えられる期間が短いし、粉ミルクの値段もかなり高いため、早めに離乳食を始めます。1ヶ月頃からはバナナをスプーンの裏で薄くすくって食べさせます。バナナと言っても種類が多くて、赤ちゃんに食べさせるのは甘さ控えめで栄養の高い種類です。あとは新鮮な果物を搾って飲ませます。南国なので、一年中様々な果物がとれるからです。そのかわり、便がゆるくなり、赤ちゃんの便秘のことはあまり聞かないんですね。
3ヶ月ぐらいになると野菜と肉のスープで煮込んだお粥やゆで卵の黄身や魚の身を混ぜたお粥を食べさせます。一つ一つの食材を別々に調理することはほとんどありません。しかも、少量ではなく、1回の食事として茶碗一杯分は食べさせるようです。
さっき、便の話が出たので、少し書きたいと思います。タイでは、基本的に布おむつが使われます。大きめの正方形のコットン布を安全ピンで留めるのです。タイの冬は少し乾燥して気温も日本の春ぐらいなので、布おむつでも1年中過ごせます。ぬれたら、すぐ変えてあげるから、赤ちゃんのおしっこのタイミングもつかみやすいです。最近、紙おむつも普及していますが、値段が高いし、日本ほど質がよくないことと気候の関係で外出のときだけ使います。
4〜5ヶ月になっていっぱい動き始めたら、(布)パンツが使われます。おしっこやうんちをしたら、お尻を洗って(しりふきは使いません)、パンツをかえてあげます。向こうでは、こども用のパンツは10から12枚ごとに売られますから、多めに用意しておくので、足りないことはありませんね。
いい点は子供自身がちゃんとおまるで用をたしておもらしをしなくなることです。床やパンツを汚したら良くないと自覚できるみたいです。欠点をあげるとしたら、おむつなどは手で洗うことぐらいですね。
今回もまた長くなってしまいましたね。つきあっていただいてお疲れさまでした。次回にはタイの子育て事情の続きを語りたいと思いますが、どの話にしようかはまだ決まっていませんので、リクエストがあれば、教えてください。よろしくおねがいします。サワディーカ。
(アン)
投稿者 Kosodate : 13:10 | コメント (1)
サワディーカ(こんにちは)。前回に続き、去年タイに帰ったときのお話を今回したいと思います。
最初は再会した時の話です。子供たちが久しぶりにおじいちゃんおばあちゃんの顔を見ても、人見知りはしませんでした。電話でよく声を聞かせたり、たまにテレビ電話で顔を見せたりするからです。今の世の中は便利になりましたね。でも、不便さも必要だと思います。特に子供たちを鍛えるためにはですね。
次は、言葉ですね。日本にいるときにうちではタイ語でしゃべっているため、子供たちはなんとか分かるんですけど、親のしゃべり方しか慣れてなくて、たとえば、“年いくつ”と“何才”この二つは同じ意味ですけど、片方の言い方しか聞いたことがないので、もうひとつの言い方されると答えられません。しかし、こどもってすごいですね。1週間ぐらいで上の子はタイ語を上手にしゃべれるようになりました。下の子はまだ話せませんが、言われたことを理解しているようです。いちばん面白かったのは英語を聞いたときでしたね。abcの歌ぐらいしか聞いたことないのに、空港で隣に欧米の方が会話をしているのを聞いて、耳を傾けて真剣に聞いていました。意味分からないはずなのにですね。日本語やタイ語に対する反応と比べても違うし、ほかの言語に対しては反応ありませんでした。こどもといるといろんな発見ができますね。どう生かすかが課題です。
今回の最後のお話は気候の話です。二人とも日本の冬に生まれたので、遺伝子がタイ人でも、環境の影響が大きいため、暑いところはだめでした。お兄ちゃんはあせもができて、娘はあせもよりもエアコンをオンにしても夜眠れなくて朝まで泣いていました。子供たちがなれるまで1週間ぐらい続きました。
次回にはタイの子育て事情について語りたいと思いますので、またよろしくおねがいします。
サワディーカ。
(アン)
投稿者 Kosodate : 11:10 | コメント (3)
初めまして、私は4才の男の子と1才の女の子を持つママです。私も主人もタイ出身で、今は福岡県に住んでいます。4月から4回のコラムを書かせていただいてうれしく思っています。自分の外国(日本)での子育ての話と母国での子育て事情を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。
私たちの実家が海外にある訳ですので、帰省する際はみんなさんの場合ですと海外旅行ということになりますね。上の子が赤ちゃんのときは主人がまだ学生生活を送っていたため、なにごともなく家族そろって飛行機に乗れた訳です。(国際線の場合は赤ちゃんが6カ月になってから乗った方がおすすめです。)
しかし、主人が働きだしたら、みんなさんと同じタイミングに海外に行くことになったの(高い〜)と向こうにいられる日数が短くなったのです。でも、せっかく帰るならもうちょっと長くいたいし、飛行機代もったいないし、両親もまだ孫と遊びたいし。。。ということで、私と子供たちが先に行って主人があとで来て一緒に帰る形になりました。
娘が生まれてから2回帰りました。5〜6時間のフライトなので長くもない短くもないようですけど、2つだけ困ったことがあります。一つ目は飛行機に乗る直前に空港に用意してくれたベビーカーを返して、娘をだっこして息子の手をつないで飛行機に乗る訳ですね。1〜2分の間ですけど、なぜかエスカレーターに乗って下に降りないといけなかったんです。階段や上がりのエスカレーターなら、息子は自分で大丈夫ですけど、下りのエスカレーターだったため、下に向かって動いているから余計に怖くなったせいか、なかなか乗ろうとしなかったです。私も娘をだっこしているから、足下がちゃんと見えなくて、しかも息子の手も引っ張らないといけませんでした。転倒したら大変なことになると思って、母子ともにエスカレーターの前で立ち止まってしまったんです。スタッフも私たちの異変に気付いてくれて、息子を下の階まで連れて行ってくれたりしました。本当に助かりました。
もう一つは、機内での食事です。息子は自分で食べれるようになったので、その点の心配はありません。ただ、機内食を置くと、席がとても狭くなってしまうし、娘もお兄ちゃんや私のご飯を手で取って食べたり遊んだりしましたから、もうどうしようもなかったです。特に、飲み物の取り合いですね。娘さえ寝てくれたら、楽々ですけどね。
でも、これらを今思い出しながら書いていると、大変よりも楽しかったですね。子供が大きくなったら、こんなことはもう体験できなくなるので、子供たちにありがとうと言いたいですね。貴重な経験を。次回飛行機に乗るときはどうなるか楽しみですね。
私が思ったより、飛行機の話が長くなってしまいましたね。こんな話も聞きたいなぁ、こういう場合ならどうなるなど何かリクエストがあれば教えてください。お疲れさまでした。
サワディーカ(ありがとうございました)。
(アン)