ふくおか子育てパーク

戻る

2008年05月28日

第4話 子育てをしながら働く環境

  子育てをしながら働く女性について語られることが近年、とても増えました。また、政府や企業の子育て女性支援の取組みも、少し前に比べると状況は良くなっています。しかし、子育ての環境もまだまだ不十分ですし、逆にママたちの「働く準備」もさまざまだと感じます。

  リトル・ママの配送では「ママアルバイト」の配送部隊が活躍しています。1ヵ月のうちのおよそ1週間を使って「リトル・ママ」を置いていただける場所に情報誌を納めるのです。情報誌が置かれているのは幼稚園や保育所(園)、医療機関、地元のスーパーなど、毎日ママさんたちが足を運ぶ場所で、アルバイトのママたちが今月は何部はけている・残っているということを把握しつつ、配送先の方々とコミュニケーションを取りながら設置していきます。中には子どもの幼稚園にお迎えに行った時に、その園へ情報誌を納めるママもいます。
  
  設置場所の新規開拓営業もあります。自分が住んでいる近所の「この場所にあったら私はリトル・ママを手に取る!」と思うところに設置を依頼するのです。その地域を知っているママさんは、どんな場所に育児中のママたちが集まるのかを熟知しており、配送会社を使うよりも効率よく、細部にわたり配送網を作ることができます。

  リトル・ママを通じて私は、働きたくても働けないという女性の声を多く聞きました。また、時間的制約さえなければ、とても高い能力を発揮できるママがたくさんいることに気づきました。少し工夫をすればいろいろな職場を作ることができるし、角度を変えれば企業も優秀な人間を雇うことができるのです。企業には、これから優秀な人材を雇用するために考えなければならないことがたくさんあると思います。

  また、ママも努力をしなければなりません。アルバイトの履歴書に「写真を貼っていない」「志望動機を書いていない」「写真がどうみても就職用に撮ったとは思えない」といった方々が見受けられます。また、面接に平気で遅刻してくる方や、就職をするという自覚が足りない方がたくさんいることも事実です。「自分だけ」と思う行為が「ママ全体」と判断されます。

  子育てをしながら働く環境には、雇用する側、される側お互いの歩み寄りが必要だと感じます。制度などへの不満を出すだけでなく、まず自分の環境から少しずつ変えていこうと努力することが社会を変える第一歩なのでしょうね。

(リトル・ママ編集長 森光太郎)

投稿者 Kosodate : 11:08 | コメント (0)

2008年05月21日

第3話 忙しい人にこそ社内営業と家庭内営業のススメ【家庭内営業編】

 前回は社内営業のことを書きましたが、それについては家庭内でも同じことが言えると思います。パートナーが専業主婦(主夫)でも、働いていても同じです。自分だけが仕事で疲れているからという考えではいけません。私の知人の一人は、奥さんがいますが、どんなに遅くまで残業をしていても「朝ご飯は僕が作ります」と言うそうです。奥さんに頭が上がらないともいいます。また、帰りが遅くても夫婦の会話の時間を持つ、朝ごはんを一緒に食べる、ということも一つの営業方法だと思います。

  「家庭内営業」をすることで、仕事で帰りが遅くなったり、残業が続いたりしても、円満でいられます。社内営業、家庭内営業をすることでプライベートな時間も確保しやすくなります。また、奥さんも「何にもしてくれない」と思うのではなく、「家庭のために働いてくれてありがとう」とか、「ゴミだけは出してくれる」とプラスに考え感謝のキモチをあらわすことや、日頃の発泡酒をたまにビールに変えるだけでも旦那さんは奮起して家庭のために頑張ってくれるのです。

  「営業」というと聞こえが悪いかもしれませんが、仕事でも家庭でも「営業」は重要な役割を果たすと思います。特に、忙しい人こそ「営業」力を会社と家庭の両方に使うと、実は自分の思い通りにことが進むかも?

 それから、これはママに囲まれた企業の社長として学んだことですが、世のお父さん!ママのちょっとした変化には敏感に反応しときましょ!特に「髪を切った」とか「新しい服を買った」などの身だしなみについて。そんな「男性にとっては小さなこと」でも、細やかに反応しておくとどうやら「ご利益」がありそうですよ!

(リトル・ママ編集長 森光太郎)

投稿者 Kosodate : 16:20 | コメント (4)

2008年05月09日

第2話 忙しい人にこそ社内営業と家庭内営業のススメ【社内営業編】

 僕は独身ですが、当社の社員の大半は既婚者、というかパパやママです。正社員から配送部隊のママアルバイトまで、ほとんどのスタッフが育児と仕事の両立を頑張っています。

 私たちの親世代の50代後半〜60代の方は、いわゆる猛烈仕事人間の世代でしょう。それに比べ私たち30代を中心とした世代は、仕事以外の時間も大切にしています。僕は、仕事を充実させるためには家庭も円満でなければいけないと思います。それは子育てをしている人に限らず、パートナーと一緒に暮らしている人も同じです。

 当社には「子どもの運動会があるからこの日はお休みしたい!」とか「子どもが急に熱を出したから早退したい」という時に、それを優先する社風があります。社長としては「今日締切なんですけど・・・(汗)」と思う時にも、逆にそれが言い出しにくい雰囲気があるのです。でも私はそういう雰囲気が大切だと思います。

 当社の社員がお互いにそれを認めるのは、本人が日頃一生懸命に仕事をし、他の人が困っている時に仕事のフォローをしているからです。反対に、いい加減な仕事をし、他の人が協力して欲しいと思った時に協力的でなければ、いざ自分に助けが必要な時に協力を得られるはずがありませんよね。子育て(プライベート)の時間を大切にするならば、いつも仕事を一生懸命にし、成果を出し、周囲にも協力的でなければいけないのです。

 私は良い意味で「社内営業」することをオススメします。何か頼まれたら笑顔で引き受ける。ちょっと大変だと思っても嫌な顔を見せない。その後に自分が大変な時に助けてもらうためにも!社員たち、僕が本当にピンチの時はお願いね!

(リトル・ママ編集長 森光太郎)

投稿者 Kosodate : 12:03 | コメント (4)

2008年05月01日

第1話 リトル・ママの立ち上げ

 私がリトル・ママを立ち上げたのは今から7年前。29歳の頃です。
 当時は、ありがたいことに20代独身男性編集長としてマスコミに取り上げられる機会もしばしば。しかし今は、「まだ独身??」と言われることしばしば…。そのお陰(?)で「何で独身なのに育児情報誌を?」と、100回は聞かれていると思います。

 前職は、広告デザイナーでした。そこで「育児物のチラシ」を手がけたのが、リトル・ママの出発点です。チラシとはいえ、手抜きはできない。少しでも良いものを作ろうと、100件ほどの幼稚園・保育園を訪問し、数多くの育児現場を見学、園長先生の話を聞きました。そのとき気になったのが「朝ごはんを食べてこない子が多い」「アトピーの子どもがものすごく増えた」といった声。世間では「キレた」「グレた」など子どもの事件が新聞紙面を賑わしていて、育児環境が子どもたちにとって良いものとは思えませんでした。
それは現在でも変わりません。

 私の両親は離婚しています。中学校一年生で別居が始まり、当時は流さなくていい涙も流しました。子どもが抱えるストレスや、「キレる」瞬間の気持ちも分かる気がします。今では私も、その頃の両親と同じくらいの年齢になり、親の気持ちも理解できるようになりました。

 私が今ここで生きているのは、ここまで自分を育ててくれた両親のお陰だと感謝することができます。その気持ちを、働いて社会貢献することで表せます。しかし、キレて取り返しのつかない事をしてしまった子どもや、犯罪に巻き込まれてしまった子どもは、そこで未来が閉ざされてしまい、親に感謝することも、社会貢献することもできません。そんな子どもを一人でも減らすことができれば…という思いから、リトル・ママを立ち上げました。

 いわば私が言いだしっぺなのですが、そんな私に共感したり、「同じ子育て世代のママとしてこんなことがしたい!」「先輩ママとして、今のママにこんな働きかけをしたい!!」という高いモチベーションを持ったママたちが集まってきました。その思いの集まりが、リトル・ママです。読んだ方が少しでも「参考になった」「一歩外に出るきっかけになった」と感じたり、あるいは「悩んでいるのは私ひとりだけじゃないんだ」と気持ちが楽になるなど、ママたちの背中を押すちょっとしたきっかけになればいいと思っています。

 だからこそ、無料配布にはこだわりがあります。ママたちがふとしたときに読めるような存在でありたいと思っています。たとえば、子どもが幼稚園・保育園から持って帰ってきた、たまたま行った病院にあった、という風に、ママが行ったところに自然に置いてあるようなシステムをとっているのはそのためです。

 というわけで、このコラムを読んだ方、どこかでリトル・ママを見かけたら、周りのママに聞こえるように「あ!!育児情報誌リトル・ママがこんなところにある!!」と叫んで取ってくださいね!

(リトル・ママ編集長 森光太郎)

投稿者 Kosodate : 14:32 | コメント (2)

Copyright© 2005 Fukuoka Prefecture. All Right Reserved.