ふくおか子育てパーク

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2007年07月01日

終わりで思うこと

あまり得意でないパソコンに何とか少し馴れたところで最後のコラムになりました。
 ジジババの子育て参加は、いろいろな作業や行事の中で、持っている知恵を孫に伝えられることがジジババの存在感や喜びになり、ひいては生きがいになっていると感じています。
 家の中ではジジババと父母の思いのバランスを取るのがなかなか難しいなーと感じつつも、孫と過ごすことが好きなジジババは、一輪車の曲芸のように倒れそうになり、また持ち直しながら(これは、ババだけかもしれませんが。)日々を過ごしています。
 「すか〜ん、あっちいって」と言われ、「もう何もしてやらん」と目じりを吊り上げて対等に言い合いをしていても、突然「○○をして」「一緒に来て」と頼られ、目じりを下げている自分に気付き、私が猫で孫は猫じゃらしかなと思うこともあります。
 6歳にもなる孫が、(一番人気の)じいちゃんが、座っていれば膝にだかれ、横になっていれば手枕をしてもらい、立っていれば胸や背中によじのぼって抱っこやおぶってもらっているこの光景を見ていると、年齢相応に成長しているのだろうかと疑いたくなることもあります。また、黙って言いなりになるじいちゃんと孫を見て腹立たしくなる事もあります。
 でもじいちゃんが病気になった時は一変して、孫は、体温計をもっていき、自分が病気になった時使っているヒエピタを額に張ってやり、タオルで顔を拭いてとかいがいしく看病をします。一通り終わるとベットの側にちょこんと座って、誰が誘おうとも一歩も動かず心配そうに眺めている姿はいじらしく目頭が熱くなる事もあります。
 私は、この姿を見ると西郷さんの横に座っている忠犬ハチ公やもちもちの木の物語の豆太とじいさまのことを思い出します。
 ジジババの子育て参加は、親とは違った目線でまた、違った関わりで関わりあえる何となくほほえましい関係でいられるのかなあと思っています。何時まで続けられるかわかりませんが、この関係が続けられる間続けていきたいとと思っています。
 気まぐれコラムに一ヶ月間お付き合いくださいましてありがとうございました。

(社会福祉協議会職員 ひまわりばぁちゃん)

投稿者 Kosodate : 17:08 | コメント (3)

2007年06月29日

田植え

 近年、農業の機械化によって子どもたちが田植えの手伝いをする風景が全く見られなくなりました。我が家でも、私たちが子育てをする時代は小学生にもなると親のする野良仕事の手伝いと称して混ぜに来たものです。孫になるとどうしたものかと思案しつつ、「今から田植えをするよ。」と言う掛け声をかけました。何をするか分からないまま孫たちも出てきました。

 営農で大忙しのじいちゃんの代わりにパパが田植え機械を使いました。じいちゃんの使うトラクターに何時ものせてもらって畑を行き来する孫たちは、今度は田植え機に・・・っと思ったみたいでしたが、勝手の違う田植え機には乗れませんでした。一番戦力のじいちゃんがいなくて、孫たちに田植えをさせたいと思っていた私の思惑も外れてしまいました。

苗運び.jpg しかし、苗運びは私、孫とママは、機械に入れる苗をパパへ手渡したり、空の苗箱洗いに挑戦していました。田んぼの生き物.jpg今年の苗は、根が伸びすぎて箱に付いて取れず大変そうでしたが「水が冷たくて気持ちがいいよ。」とか「水の流れが速いけ流されるー」と言いながら遊び感覚で楽しんでいるようでした。幼稚園の孫は、何時もの畑と様子のちがう田んぼの生き物を追いかけるのに夢中でした。そのうちバランスをくずして田んぼに滑り込んで半身泥まみれとい半身泥まみれ.jpgうハプニングもありました。でも、皆の協力のおかげで6反の田植えが半日で終わりました。
 

 我が家の田植えが終わって数日後、子どもたちに田植えの体験をさせたいと言う地域の方の企画により、子ども会で急きょ田植えをすることになりました。孫たちも参加をしました。10時半に集合でしたが、初めての田植え体験企画でしたので親も一緒に集まるし、スタッフも沢山いてとても賑やかな田植えとなりました。

昔使っていた道具の説明.jpgまず、田植えの前に、昔使っていた道具の説明がありました。苗籠や田植え枠、田植え後の草取りがんづめ等です。子どもたちは、初めて目にするものばかりでイメージがわかない様子でしたが、実際に田植え枠を使って田植えをしたり、がんづめを押すのを見て使い方はわかったようでした。「田んぼに入るのはいやだなぁ。」付き.jpg
 
 
 
 


小学生の子どもたちは、難なく水田に入れましたが、幼稚園の孫は、どろどろの水を嫌がり水の中に入らず、木製の田植え枠や草取りのがんづめの説明を一人畦から眺めていました。


本番の田植え.jpgしかし、綱が張られ、本番の田植えが始まると、大好きなじいちゃんと田んぼに入り生まれてはじめての田植え体験となりました。
「玉のところにさすんね。」付き.jpg
 
 
 

 はじめは「手が汚れる」とか「足がぬるぬるする」と言っていましたが、じいちゃんから「苗を3〜4本とって3本の指でさすんよ」と言われるまま植えていくうちに馴れたようでした。
この体験で来年は我が家の田植えをしてくれるだろうと私は目を細めて期待しています。

「全部植えたらどうするん?」付き.jpg

 終わりが近づきました。秋にはまた皆で収穫して、おにぎりを作って食べられるといいね!これは大人ばかりの思惑でしょうか。初体験の子どもたちには、この見通しは無理でしょうね。・・・でも、おにぎりは、実現すると良いなぁと思っています。

(社会福祉協議会職員 ひまわりばぁちゃん)

投稿者 Kosodate : 15:57 | コメント (3)

2007年06月27日

通学合宿について

 本社会福祉協議会では3年前から小学校5年生を対象に通学合宿をはじめました。
きっかけは、旧町内の校区の異なる子どもたちに、共同生活を通して、挨拶や返事を身につけさせたり、自炊を人生の先輩に学び、知恵をいただき、掃除洗濯等をさせたいと思ったからです。そのような体験が、子どもの自立や他者との強調や連携ができる態度・技能を体得させることになると考えました。
 その他、ボランティア活動や福祉体験活動を通じて福祉への関心をたかめたり、野菜を育て食することで食への関心も持たせたいと考えました。また、子ども時代の体験が、将来、故郷への愛着につながらないかなーという淡い期待も寄せています。
 次は、過日行いました事業の一つ「野菜を育てて食べよう」の様子をお知らせしたものです。

黒豆とミニトマト.jpg

  食育の一環として通学合宿の時、自分たちで育てた野菜を食材にさせたいという思いから通学合宿(10月初旬)で食べられる、あまり手のかからないものという条件で野菜を探しました。JAの課長さんや地域で野菜作りをしている方に相談をして昨年は、丹波の黒豆の枝豆とさつまいもを育てました。
今年は、通学合宿の一連の事業として、丹波の黒豆の枝豆とミニトマトを育てることにしました。
  6月9日(土)、朝のうち雨が降り少し心配しましたが、作業を始める頃は曇り空の良好な作業日和になりました。
黒豆.jpg  今年は子どもたちの参加が27名、近くの老人クラブの皆さん12名、JAの課長さん、社協の職員9名と人数が増え、にぎやかな作業開始となりました。
黒豆は、老人クラブの方があけた穴に子どもたちが一粒ずつへそを確かめながらへそを下にして入れていきました。
ミニトマトの定植.jpg
 
 

一人ひとり名札を.jpg

  ミニトマトの定植では、マルチにあけた穴に大きなじょろで水を入れるのに苦心しましたが、老人クラブの方にじょろの先を指で押さえて水の勢いを加減する方法を教わりました。一人ひとり名札をつけていますので時々成長の様子を見に来てください。


子どもたちの感想は、
「初めてした黒豆の種まきは楽しかった。」
  ミニトマトの定植は、「トマトが好きだから楽しみ、植えてよかった。
早く実がなってほしい、10月が楽しみ、気持ちが先に行く。」などたくさんの声が聞かれました。スタッフも料理のメニューにできるだけ沢山入れたいと考えています。  

りんごの皮むき.jpg
一緒にりんごの皮むき.jpg「一緒に頑張ってみようね」.jpg
 


 毎年通学合宿の時、包丁がうまく使えない子どもたちがいますので、作業を終えてのおやつはりんごにしています。包丁を使うことに慣れない子どもたちに一回でも、多く経験をさせたいと思って計画しています。

 
  今年は例年になく27人中14人の子どもたちが、果物の皮むきを経験していました。りんごの皮をむくのにも慣れていて、丸のままむく子が、5〜6人もいて、スタッフの方が驚きました。4等分してむく子、うさぎにする子などもいて、和やかに自分でむいたりんごを食べることができました。
自分でむいたりんご.jpg「なかなかうまくなったよ」.jpg
 
 
 
 
 
 

「緊張するな〜」.jpg
 
 
 
 
  子どもたちの感想は「自分でむいたりんごをまるかじりしたので、とっても美味しかった。」そうです。また、「初めてだったけどできて良かった〜。」とほっとした様子でした。
スタッフはハラハラする場面もありましたが、子どもたちの発想(丸が駄目なら半分)の豊かさに感心させられました。

(社会福祉協議会職員 ひまわりばぁちゃん)

投稿者 Kosodate : 11:01 | コメント (4)

2007年06月12日

しばらくご無沙汰いたしました。

  今の時期、ラッキョや梅漬けのシーズンです。近くの「ふれあい市場」に行くと土の付いたラッキョやネットに入った梅の籠がいくつも並んでいます。
  ちなみに、我が家でも、この一週間、ラッキョを掘り上げ頭と尻尾のひげを切って漬け込みました。ラッキョは玉ねぎと同じ仲間ですから家の中におくと孫たちからブーイングです。「変な臭いがする。」とか、「目が痛い」とか。
  また、梅干を作るための塩漬け、孫たちの夏の飲み物に梅ジュース、大人用に梅酒など。それに加えて田植えもあり、慌ただしく過ぎてしまい、ゆっくり物事を考えることができませんでした。
 でも、その合間をぬって近所のおじいちゃんとおばあちゃんと胡椒の定植に行きました。
 食料自給率を上げるためとイザと言う時の自給自足を考えている私は、野菜作り、米作り、何事も次の世代につなぐため、孫と一緒にするようにしています。この日も胡椒の定植の情報を得てお供することになったわけです。
「苗を植えに行くよ。」.png
 
日頃から、にわとりのえさやりや野菜取りなど、
行き来しているので、
「苗を植えに行くよ。」という
誘いにのった孫と畑へ、
すぐに苗が植えられるつもりで、
勇んで畑についたのですが、
まだ草むしりの段階でした。
 


 
虫あそび.png
 
   
しばらく草をむしったけど、そこは
子ども、「まだ植えんのー。」と言い始め、そのう
ち、虫を捕まえて遊び始めました。
 
 
 
 
 
 

「にわとりのうんちは、畑のご飯だよ。」.jpg
 
 
  
草むしりが終わり、畝が出来て鶏糞をまくと、「これは何?、何故にわとりのうんちをまくん?」と質問。
 
 
「にわとりのうんちは、畑のご飯だよ、小さい粒の肥やしはおかずだよ。」と言いながら土と混ぜて床ができあがりました。 
  
 
 

マルチをしき、植え付けです。
水まき.png


最初に穴を開けて水をまきました。
水まきになると手馴れたもので、
喜々として働き始めました。
 
  

胡椒の定植.png
 








 
苗を植え土をかけてまた水をたっぷりやって
一丁上がり。当日の作業は終了となりました。

(社会福祉協議会職員 ひまわりばぁちゃん)


 

投稿者 Kosodate : 14:06 | コメント (2)

2007年06月01日

ジジ、ババの子育て参加

ジジ69才、ババ64才、孫9才、6才、二世帯同居の賑やかな6人家族です。
 ババの私は、母が仕事をしていたので四世代家族でばあちゃんに温かく育てられました。その私も子育て時代は仕事をしていましたので、厳しいしつけは親が、温かく守る部分は祖母にまかせっぱなしでした。このことから役割をもっての三世代、四世代でする子育ては、プラス面が多いと考えています。
 子どもが思いどおりにならない時、父母が子どもを叱ります。子どもは、ジジ、ババの所に逃げてきます。ジジ(?)ババは、よくぞ逃げて、頼ってきてくれたと、内心ニンマリしながらも、「気持ちを落ち着け、親の面目をつぶさぬように」とさとし役です。
 ちなみに我が家のジジ、ババの子育ての役割は、朝起きるやいなや「じいちゃ〜ん」とジジコールで始まります。洗面、食事、トイレの世話、幼稚園の送迎、お風呂等、生活援助のほぼ全てジジ担当です。口数の少なさとフットワークの良いジジは、常に孫を守るナイトです。困ったことがあると孫は、すぐにジジを頼ります。おもちゃの修理、折り紙や遊びの相手、暗くて怖いときのボディーガード、おやつの調達等々です。
 それに引き替え、ババの子育ては、ジジのいない日のスペアーです。日頃は孫に甘いジジとのバランスを取るために、常に叱り役に徹しています。ババの私は、「ばあちゃんすかん、あっち行き。」と言われ、チョッピリ淋しさを感じながもらジジの居ない時に、子どもの優先順位(ジジ、ママ、パパ、ババ)最下位の私に仕方なく頼ってくる子どもたちを愛おしく思う毎日です。

(社会福祉協議会職員 ひまわりばぁちゃん)

投稿者 Kosodate : 17:06 | コメント (4)

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