ふくおか子育てパーク

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2006年10月31日

「ココロに水やりを忘れずに…」

芽.jpg

ここ半年でしょうか、小5の娘のカラダとココロの成長をひしひしと感じる
場面がたくさんありました。
洋服にしても、2年くらいは同じものが着まわせたのに、
春に着たTシャツやGパン、パジャマがこの秋にはもう小さくなって
着れなくなってしまったり…。ちょっと久しぶりに会う人には、
「大きくなったね〜」と、よくびっくりされます。
あと、1年くらいしたら私の背を追い抜くのではと、思うくらいの勢いです。

赤ちゃんの頃から、ちょっと背が小さめで、幼稚園や小学校でも
背の順に並ぶといつも前から2.3番目のところにいた娘。
小5の今では真ん中くらいになったとか。
大きくなったなと、思うと同時にココロも成長しつつあるようです。

そろそろ、思春期?
なんだか、言う事も考えることも大人並み?になってきて、私や夫の
言葉や行動にも敏感で、「そんな風な言い方はよくない」とか逆に
注意されたり、たじたじです。
そんな時、私たち親もついつい感情的になったり、後味の悪い思いを
持ってしまいます。
素直に娘のことを聞く耳が持てない余裕のなさに、また自己嫌悪。
そんなことが最近多くなり、ああっ、これから思春期がはじまるのか、
ちょっと気が重たくなったり…。でも、これも大事なことですね。

乳幼児期、学童期、そしてこれからも、常に子育てはリアルタイムで
動き続けているんですね。同時に私の親育ちもまだまだ進行中!
赤ちゃんの頃、言葉をしゃべるようになったら、
「どんな声でしゃべるんだろう」とか、夫婦で日々の成長に一喜一憂
していたことをふと思い出しました。
今はそんな新鮮な思いで、娘のことを見ているだろうか、と考えたら
自信がないのですが…。

娘の名前はひらがなですが、もととなっている漢字のカタチの一部には
「芽を育てる」という意味があります。
そのことを思い出しました。
娘の芽がのびのびと育って欲しいと、願うばかりです。
それには親にもココロの余裕がないとだめですね。

私と母の親子関係を振り返ったら、今が一番、お互いを思いやっているように感じます。


鹿児島と北九州と距離は離れていますが、私が子どもを産んで、子育てをしている中で
感じるのは、母が私を育てた成果が今、花開いているのではないかと…。
母はあまり子どもを褒めたりするのが上手な人ではなかったけれど、
「こうしなさい」とか強制的なことをあまりいわれたことがなく、
父も同様に私がしたいということを文句も言わず見守ってきてくれていたんだなと、
この歳になって両親の愛情をいまさらながら感じています。
娘もいつか、そう感じてくれることがあるのだろうか…?

いつもいい親子関係ばかりではありませんが、子どもの命を生み出し、
それを育むことを選んだ私たち夫婦。
親として何ができるか考えながら、暮らしの中でいろんなことを瑞々しく、
愉しむココロを娘と一緒に感じられたらいいな…と。

11月5日、娘の11回目の誕生日。私にとっても忘れられない大切な記念日です。
いろんなモノゴトをまっすぐに日々成長し続ける娘に対して、
「ココロに水やりを忘れずに…。」そんな思いを胸に刻みながら
また1年と、親子で育ち合い続けられたらシアワセです。(終わり)


10月、私のつたない子育てコラムを読んで頂きありがとうございました。
なんだか、理想的なことばかり書いてしまいましたが、コラムを書く機会に恵まれ、
子どもとの関係を改めて見つめることができたような気がします。
11月、新しい方のコラムがスタートしますね。自分のコラムを読見返すと、
これでいいのか不安ばかりでしたが、11月は心を軽くして十人十色の子育ての
素敵なお話を楽しみにしています。
11月の担当の方、頑張ってくださ〜い。

(小太りひつじ)

投稿者 Kosodate : 16:27 | コメント (2)

2006年10月20日

「考えてみる」

学校から.JPG

木曜日、夕方5時少し前。
鳥のように、歌を口ずさみながら小5の娘が学校から帰ってくる。
ご機嫌のようだ!
今日は、なにやらコトがスムーズに運んでいるような…。
おや、今日は友達と遊ぶ約束をしていないんだ。
へえー、どうしたんだろうという感じの私。

さて、10月はじめ、運動会が終わったと思ったら、
11月に学年のバスケットボール大会があるらしく、
毎日朝、昼休み、放課後と、各クラス練習で忙しいようです。
いつも体操服で帰ってきたりしています。
すっかり、アクティブモードの娘。
5時に帰ってきても、近くの友達と遊ぶ約束をしていて、6時までの1時間遊ん
でいます。
時々、娘の部屋で遊んだりしていますが、それはそれは楽しそうです。
まあ、それはいいのですが、7時頃の夕食までには1時間はあるというのに、
宿題は後回しで、パソコンで遊んだり、マンガを読んだりとだらだらしているこ
とも。

そんな時は、私もついがみがみと言ってしまいます。
最近どこかで、似たようなことを聞きました…。
「いつまでも遊んでいる子は、お母さんががみがみ言うまでやってますよ」と。
どきっ!としました。そっ、そうなんです。
自分で考えて行動できていないんです。
言われるまでとか、言われないと動かない…ちょっと、冷や汗がでました。
このままではいけないなと、内心思いつつ…。
そんな娘に変化が訪れました。自分の帰宅後のスケジュールを立てたことです。

その訳は…。
よくある算数と漢字のミニテストの結果を見せてもらうと、漢字テストが100
点満点の60点。
4つ間違えていた。「えええっー」と嘆くと、「でも、算数は100点だったよ
」と娘。

おお、低学年の時は苦手だった算数が100点か、最近は算数の方がいいようで
す。
それはそれでうれしいことなので、「よかったね」と、でも、漢字が…。
久しぶりに娘の勉強に付き合う。(みなさん、どうしているのかな?私は手を抜
き過ぎ?)
ふたりで書けなかった漢字について考えてみる。
意味を間違えて、違う漢字を書いていたりする。間違った漢字を1行づつ書いて
みる。

娘は、自分の間違いに納得して、覚えてくれたようです。ほっ。

小学生でも低学年のうちからけっこう難しい漢字が出てきます。
高学年となるとますます難しくなるし、覚えるのも大変。
正直大人の私でも覚えられる自信がないのですが。脳が退化しています。
でも、そこで強気に出る私。
「お母さんが小学生の頃、毎日漢字1pは書いていたよ」というと、
「すごいな…」と思ったような娘の顔。
もしかしたらみんな当たり前のように自主的にしているかもしれない。
うちはこんなんでいいのだろうかと、私自身も不安になるけど…。
まあ、毎日楽しそうに学校に行っているので、それだけで十分と、
どこか開き直っているようなところもある私。

振り返れば早いもので、小学5年生。高学年です。
4年生あたりから、塾だの家庭教師だの通信教育だの、どこで調べたのか
営業の電話やダイレクトメールが送られてきています。
みなさん、塾とか通ってお勉強しているのかな。
でも、「絶対塾は行きたくない!」と言っていたのに、「塾いこっかな〜。この
ままじゃ…」

という娘のどこか他力本願的なフレーズにびびっとくる私。
あんなに嫌がっていたのに。よっぽど漢字の60点が気になったのか。
いやいや本人はそれほど気にしていなかったのに、私が反応しすぎたせいか。

そこでまた、話し合う。
「このまま、塾に行ったとしても忙しくなるだけかもしれないよ。」
「今の時間の過ごし方をどうしたらいいか考えてみたら?」
「家で決まった時間にじっくりと、宿題をして、予習復習をするだけでも違うん
じゃない?」
などとアドバイス。
あああっ、何十年前の私にも聞かせてやりたい!でも、今の私にも通じるものが。
自分のことは棚に上げて…。

その夜、娘はなにやら遅くまで机に向かっている。
なんと、イラスト付で書いた一枚の紙をドアに張っている!

「学校から帰ってきたらすること」
1、手あらい、うがい
2、れんらく帳を見せる
3、給食ぶくろを出す
4、宿題をする
5、遊ぶ
6、お手伝い
その下にかわいいイラストを描いていました。(ううん、よく描けているな…)
最後に「守れたらこのボタンにふれよう」と書かれ、プラスチックのシールが張
っていました。

すごい、「自分で考え、実行!」母は感激しました。
でも、それ以上に感激したのは、色鉛筆で文字とかイラストをグラデーションに
してかき、その色使いが私好みでいい感じだし、なんだか楽しそうにかいてい
るのが伝わってきました。
そして、最後にボタンが付いていて、お楽しみを忘れていないところに遊びのセ
ンスを感じたり。
勉強よりも娘には別な才能?があるような…そのことの方に感激してしまいまし
た。
あまり勉強勉強と言わない方がいいような。
娘の遊び心や無邪気なところも大切に見てあげたいな。
まあ、経験上、私自身勉強に関して大きなことは言えません。
勉強も大事、生きることも大事、健康も大事、楽しむことも大事…いろんな大事
を感じられる力を
付けてくれたらいいな。

(小太りひつじ)

投稿者 Kosodate : 02:03 | コメント (0)

2006年10月15日

「自分らしい…」

キュ-ピー 008.jpg

  夕方、家路へと自転車を走らせていたら、犬の散歩やウォーキングをする人が多いことに、ビックリしました。でも、なんだか時間がゆっくり流れているようで、思わず自転車のスピードものんびりと。そんな中、妊婦さんが一人で散歩をしていました。出産に向けて、体を動かしているんだな…。そういえば、私も妊娠中よく散歩をしていました。夫が会社に出勤する時、モノレールの駅まで一緒に歩く。そんな毎日を過ごしながら、妊娠中は早く子どもが生まれないかと、夫とふたりでとても楽しみにしていました。11年前の10月、初めての出産を迎える為に、実家の鹿児島へ里帰り。毎年この時期になると、実家で過ごした臨月の頃のことが鮮明に蘇ります。日に日に大きくなるおなか。「苦しい、早く予定日がこないかな」と、毎日、1時間は散歩をしたり、産院でのマタニティビクスに通ったり、初めてのお産がスムーズに行くように体を動かしたりしていました。

  ところが11月5日、予定日より10日早く、出産を迎えることに…。実は出産した日(日曜日)、友人の結婚式に行く予定でいました。(チャレンジャーな妊婦でした!)週末を利用して、私の様子を見に北九州から実家に来てくれた夫。「明日の結婚式には、この洋服着て行くのよ」とか、そんな会話をしていた夜のこと。数時間後、夜中に少量の破水があることに気づき、産院に電話すると、即、入院となりました。病室で朝まで陣痛が起こるのを待っていましたが、なかなか陣痛はこず…。結局、陣痛促進剤(点滴)で陣痛を起こし、約6時間後に出産。迫り来る陣痛の波また波に本当に苦しい思いましたが、夫やお互いの家族に見守られる中、無事娘が生まれました。

  しかし、自然の力、子どもの力、私の力…で生まれたというより、どこか生まされたという思いが残ってしまいました。出産後しばらくして、陣痛促進剤を使用することで子宮へのリスクがあることなど、新聞の記事で知ったり、お産に関する情報を積極的に持たず、無知だったなぁと、思い知らされました。「自分らしいお産」ができなかったという、どこか後悔のような思いも抱いてしまいました。「自分らしいお産」はできなかったかもしれないけど、「自分らしい子育て」ができたらいいなと、気持ちは前向きに…。

  と、思いは晴れやかでも、現実は誰にも頼れずに、24時間常に子どもと向き合っている私。「夫は夜遅くまで仕事で頑張っている、私も子育てや家のこと頑張らないと!」と、力が入りすぎてしまい、息切れ状態。今でも思い出すのが、娘がまだ首も座らない生後2ヶ月頃、…子育てに必死の私。自分の為の時間が欲しくて、これまで一度もやったことのない、クッキーを作ってみようと、道具や材料を買いにお店へ。娘を横抱きにしながら、道具をいろいろ選んでいると、見知らぬおばあちゃんから「こんな小さな子がいるのに、お菓子作りなんて…」と、言われてしまいました。なんだか、思い切って出かけてきたのに、心無い言葉にショック!!

  そんな苦い経験もありますが、「私は私らしく」を大切にしたい…。子どもに対しても、私らしくありたいです。もちろん、私自身完璧な人間でも、親でもないし、いいところもあれば悪い所もります。私という「個」が、いい意味でも悪い意味でも、全て娘に影響してしまうと思います。それゆえに私の場合、自分が愉しむ時間を少しでも持つことができたら、心にも余裕が生まれ、娘と向き合う時にも余裕が持てたような気がします。

  例えば、大好きな珈琲も、豆を挽く時間もないくらい、子育てに忙しいと思い込んでいた私。子育てで忙しいから、ゆっくり珈琲なんて飲む暇があったら子どもの世話をしっかりしないと、と決めつけていたのかもしれません。それに気づいてからは、あえて豆を挽いて丁寧に珈琲を淹れて、おいしい珈琲を飲む愉しみの時間を持つようにしました。たった10分、15分の時間、できないと思っていたことが、できるんですね。私にとってささやかな時間ですが、好きなことを愉しむ私の姿を娘にちゃんと見て欲しい、感じて欲しいと思います。もちろん、だらだらした間抜けな部分や弱い部分も…。

  いつも思っているのは、私という「個」を大切にしたい、私の「個」が尊重されなければ、娘の「個」も尊重されないという信念(大げさですが)をどこかに持ちながら、今まで娘と過ごしてきたように思えます。もちろん、これからもお互いの「個」を大事に、いろいろなことを分かち合いながら毎日を過ごせたらシアワセです。

(小太りひつじ)

投稿者 Kosodate : 09:55 | コメント (2)

2006年10月06日

「瞬間瞬間をココロに刻んで…」

育児日記.jpg

こんにちは。小太りひつじです。
みなさん、お元気ですか?
だんだんと秋を感じますね…。
秋といえば運動会!10月1日日曜日、小5の娘の運動会でした。
前日から雨が心配されていましたが、なんとか無事にできました。
午後一番のプログラム、娘が気合を入れて家でも練習していた「花笠音頭」。
これは絶対見逃せない!
ちゃんと見なくてはと、カメラ担当の夫とビデオ担当の私は、いい場所をゲットし見ることに。

実は、運動会前から娘にきつく言われていたのが、「ビデオを撮らないで、ちゃんと目で見てね!」と。
今の時代、ビデオという便利なものがあると、やっぱり映像で残してみてみたくなるんですね。
娘の思いを受け入れたくても、つい内緒でビデオを撮りました。
といっても手にビデオを構え、目はちゃんと娘の姿を…と、かなり高度な観戦スタイルの私。
娘の踊りっぷりはなかなかのもので、観ていて楽しくて、たくましくなったなとしみじみ。

さあ、夜です。
家族でビデオ鑑賞。
…一番楽しみにしていた「花笠音頭」。
入場シーンからいよいよという所で、終わってしまっていました。
ええっ!ディスクの容量がいっぱいで録画されていませんでした。
ブーイングの嵐。
ビデオを見るのもまんざらでもなかった娘からきつい一言!!
「ビデオ撮っていたら、ちゃんとナマで見てなかったでしょう!!」
「そんなことはないよ。ちゃんと目でもしっかり見ていたよ」
ああー、娘の思いに添えなくてがっくり。

ビデオが普及してから、親のビデオ撮影も熱が入り、
幼稚園の頃から言われていたのが、みんなビデオやカメラで我が子を
撮影するから拍手や応援の声が少ないということでした。
そうなんですね。分かっちゃいるけど、止められない。
まあ、記録は残したい、しかも映像だとなおさらですが…。

でも、今回のビデオ撮影の失敗で学びました。
その瞬間瞬間を大事にすること。
娘の頑張っている姿をちゃんとこの眼に焼付けながら、応援するということ。
何事もLIVEであることに、一喜一憂するし、感激も感動もあって、
想い出としてずっと残ってゆくのかもしれませんね。

そういえば、私が小学生、中学生の頃とかの運動会の写真なんて、ほとんどありません。

時代も時代ですが、ちゃんと両親が目で見て、歓声をあげて応援してくれていたからかも。
だからといって、「写真が残ってないよ!!」とか、
私もぜんぜん不満に思っている訳でもないし…。
私自身を振り返れば、その日、その時を楽しんだという瞬間の想い出が、
ココロの中でかすかに蘇るだけで十分なんですね。

親以上に娘が「瞬間」を大切にしていることに、ちょっぴり感動です。
来年は小学生最後の運動会。
この目でしっかり見届けたいものです。

実は、娘が生まれてから4歳を迎えるまでずっと「育児日記」を綴っていました。
毎日毎日、ミルクを飲んだ時間を細かく書きとめたり、今日は寝返りをしたとか、
つかまり立ちをしたとか、その日に気づいたことや大変だったことも
書き込んだり、写真を切り抜いて張ってみたりという具合です。
私自身、高校生の頃から日記を書いたり、いろんなことをメモしたり、手紙を書いたり、

「書く」ことが好きだったので、育児日記を綴ることは、どこか楽しみだったんですね。

写真やビデオ、日記を綴って昔を振り返ることも楽しみだったり、大切なことだったりしますね。
日記を書き続ける…手書きだから丁寧に書いているときもあれば、字が走り書きだったりと、
その日その日の様子もなんだか伝わってきます。
とってもアナログな世界ですが、結構、手や時間をかけたものって、楽しめていたり、

印象に残っていたりするんですね。

娘が小学生なると、興味深げにこの日記をよく開いて見ていました。
おかげでところどころページが外れてしまっていたりします。
何か感じてくれたかな?

今では、多くの子育ての仲間に恵まれて、本当によかったなと実感していますが、
私自身、知らない土地で、誰にも頼ることもできずに子育てをはじめ、大変な思いもしました。
例えば、将来、娘が私と同じように子育てと向き合った時、この日記を手にして、
「こんな風に育ってたんだな」とか「こうすればいいのかな…」とか、
何かのヒントになってくれればいいなと思います。
そうそう、今の私もこの日記を振り返りると、今の娘との関係を大切にしたいなという、

子育ての原点に戻れるような気がします。

さて、私は娘に何が残せるのだろう…。
日々の暮らしの中にある、何気ないコトなのかもしれません。
私自身が楽しく生きてる姿を見せられたらいいな。

(小太りひつじ)

投稿者 Kosodate : 15:38 | コメント (2)

2006年10月01日

「癒し、癒され…母娘物語」

コラム?.jpg

はじめまして、10月の子育てコラムを担当する「小太りひつじ」です。
よろしくお願いします(緊張してます!)
まずは、簡単な自己紹介から。
北九州市在住で10歳(小5)の娘と夫の3人家族です。
名前の…「小太りひつじ」の由来はというと、好きで毛糸の帽子を編んでいるから。
毛糸といえば羊毛、そこからひつじをとり、小太りな私ということで(笑)。
なんだか、ひつじはむくむく暖かそうで、見ているだけで癒される感じが気に入っているんです。

癒される…という言葉が大好きな私ですが、1回目のコラムの話題は何にしようかと迷いましたが、
最近の私たち親子の癒しをご紹介しましょう。
11月には11歳の誕生日を迎える娘ですが、常に小さめだった身長が急に伸びはじめ、
最近の成長ぶりに驚くばかりです。
そんな娘から「ねえ、やわらかマッサージして!」と寝る前にリクエストが入ります。

私たち親子をつなぐマッサージのはじまりです。
お布団に横たわる娘。
「あー、こんなに大きくなって。マッサージするのも大変だ!」とココロの中でつぶやく私。

今では「ベビーマッサージ」は広く知られていますが、娘が赤ちゃんだった10年前は、
ベビーマッサージに出会う機会がありませんでした。
4.5歳頃でしょうか、だんだんとベビーマッサージという言葉を聞くようになったのは。
実際にリアルタイムで親子で「ベビーマッサージ」を体験したことはないのですが、
見よう見まねで親子でマッサージをはじめて5.6年。といっても、気が向いた時だけですが…。
手のひらで体を優しくなでたり、ほぐしてあげると気持ちよさそうな娘。
マッサージをしてあげると睡眠もスムーズに…。

さて、これまでを振り替えれば、幼児期は自我が目覚め、親子でぶつかることもしばしば。
このぶつかりは子どもの成長の中では当たり前のこと。
誰もが通り過ぎる道と思いつつも、その渦中だとやっぱり親として悩むことも。
そんなギクシャクした時、オイルでやさしくマッサージしてあげると、
なぜか、お互いの気持ちまでも和らいでいくんですね。

いつしか娘と私と、互いに自己流マッサージをしあうようになりました。
それが、娘は意外と上手にマッサージしてくれるんですね。
「うーん、いいね」と褒めてあげると、こうしたら気持ちよくなって喜んでもらえるだろうと、
マッサージの技を探求する娘。
娘が幼稚園の頃、担任の先生をマッサージしたとか。先生がその気持ちよさを伝えて下さったエピソードも。
今では、「お母さん、部屋をほの灯りにしよう。アロマをたこう。」と雰囲気作りにも余念がありません。
このエネルギー、学習能力にも発揮してよねと、思いつつも親子で癒し合う時間もやっぱり大切ですね。

最近は、だんだんと思春期に向かう娘の気持ちに戸惑ったり、なかなか応え切れていなかったり、
それなりに親としての悩みもちらほらしていますが…。
マッサージという共通の楽しみを通して、コミュニケーションが取れることで
親子関係のバランスも保てているのかもしれません。

私が活動する団体でも、2ヶ月から5ヶ月くらいの赤ちゃん親子を対象に、
連続でベビーマッサージを開催しています。
お母さんの温かい手で全身をなでてもらったり、マッサージしてもらっている赤ちゃんは、満ち足りた表情。
お母さんもなんだかにこやかで、いい表情していました。
そんな光景に触れて、実は私も癒されていたりします。
回を重ねるごとにリラックスしているみなさん。親子の信頼感、安心感も築かれているような気がしました。

小さなぷくぷくした柔らかな赤ちゃん、いいな。私もあの赤ちゃんをマッサージしたいな。
今では大人並みの娘を相手に奮闘している私。全身使って、マッサージしています。ふうっー!
親子でささやかな楽しみを持てていたら、「親子関係が大変だな」と思う時も、なんとか乗り越えられそうな気がします。
きっと、みなさんも親子の楽しみのカタチがあると思います。みなさんはどんな楽しみがありますか?

さあ、今夜もリクエストが来そうな気配。
今夜は先に私がマッサージしてもらおうかな。
それでは、またお会いしましょう。
(小太りひつじ)

投稿者 Kosodate : 11:54 | コメント (2)

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