ふくおか子育てパーク

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2013年06月03日

第4話 幸せなワーク・ライフ・バランスのために 

 こんにちは!ワーク・ライフ・バランスについてのコラム、シリーズ最終回では“幸せなワークライフバランス”について考えてみたいと思います。

 皆さんにとって“ワーク・ライフ・バランスが充実している姿”はどんな感じでしょうか。おそらく頭の中のイメージはそれぞれ異なっているものの、“自分自身が満足している姿”であることは共通していると思います。では、その満足度はどうやって図るのでしょうか。

 私は年に2回、地元の大学でワーク・ライフ・バランスについてお話させて頂くのですが、必ず“人と比べない”ということをお伝えするようにしています。というのは、自分のおかれている環境、家族、持っている才能、人脈といった資源が同じではない他人とは、比較のしようがないからです。唯一比べられるものがあるとしたら、それは前述した資源が同じである過去の自分だと思います。昔と比べてどれだけ成長出来たかを振り返ると同時に、目標通りに進めているかの確認もできます。大学の授業では、将来どんな風に働き、どんな風に暮らしていきたいのか、そのためにはどう工夫したらいいのか。そういった内容を話しています。

 今回テーマにした“幸せなワーク・ライフ・バランス”。そもそも幸せかどうかの満足度を計る数値がありませんので、結局のところ自分自身の心が決めるものだと私は考えています。例え国や企業がどれほど働きやすく暮らしやすい制度を用意してくれたとしても、自分流に工夫しなければ活かされないままかもしれません。逆を言えば、自分の活用次第で何とかなることが多いのも事実です。将来像を具体的に描き、自分自身で工夫を重ねていくことが、幸せなワークライフバランスへの第一歩です。ぜひあなた自身の一歩を踏み出されて下さい。

 最後までお読み頂きまして本当にありがとうございました。心より感謝いたしております。
                                          (小川美里)

投稿者 Kosodate : 09:28 | コメント (1)

2013年04月22日

第3話 幸せなワーク・ライフ・バランスのために 

 こんにちは!ワーク・ライフ・バランスについてのコラム、シリーズ第3回目は企業や行政の両立支援についてです。

 働きながら家事・育児をするということ、つまり朝起きてから夜寝るまでの間ずっと、休む間もなく家事・育児、仕事をする姿はまるでマラソン選手のようですね。1人で走ると大変ですが、伴走者(家族や職場仲間)や沿道からの声援(行政や企業の支援)があると状況はずいぶんと変わってきます。

 近年、行政や企業でもワーク・ライフ・バランスのための支援が充実していることをご存じですか。行政での支援は各市町村で異なりますが、児童手当や一時保育、病児・病後保育、就労支援プログラムなど施策は様々です。また企業でも短時間勤務や在宅勤務などの柔軟な勤務制度の他、企業内託児所や子連れ出勤の許可など、業界や職種により異なる制度がいろいろと用意されています。
 現在お勤めの方は、会社の支援についてぜひ人事労務担当者などの担当者への確認を、また求職中の方は、就職したいと思う企業の支援の取り組みについての情報収集をオススメします。“福岡県「子育て応援宣言」”(トップが子育て支援を宣言)や“くるみんマーク”(少子化対策の一環として、子育て支援などへ積極的に取り組む企業が取得できる認定証)などの有無をはじめ、ホームページや機関誌に取り組みを記載されている企業も多くあります。

 今はインターネットで多くの情報が簡単に手に入る時代ですが、実際に出向くことも重要で、その場に足を運ぶことで得られるものの中には、拡散をしていない情報や利用者の声など貴重なものもあるようです。日頃からアンテナの感度を磨いておくことが、自分に必要な情報収集につながるはずです!

 次回は、最終回。“幸せなワークライフバランスとは”です。
                          (小川美里)

投稿者 Kosodate : 09:00 | コメント (2)

2013年03月22日

第2話「幸せなワーク・ライフ・バランスのために」

 こんにちは!ワーク・ライフ・バランスについてのコラム、シリーズ第2回目は“子どもが病気になったら”です。

 ワーキングマザーなら誰しも1度は悩む子どもが病気の時の対応。よく話に聞くのは、「仕事は休みづらいし、かといって人に預けるのも子どもが可哀想。」という、いったりきたりする気持ちです。皆さんはどのようにして対応されていますか。

 私は勤務先でワーク・ライフ・バランスを担当して8年目になりますが、両立がうまくいっている人たちにはある共通点があるようです。それは職場でも家庭でもコミュニケーション上手であること。これらは実は、意識すれば誰でも身につけることができます。
 具体的に言いますと、職場では日頃から可能な範囲で自分のプライベートについて意識して話すようにします。例えば、子どもの成長(言葉を覚えたなど)や保育園の行事など何でも構いません。これにより親近感を持ってもらうことができます。そしてそれらとは別に、必ず伝えておくべきことがあります。それは、急に休む可能性がある場合です。例えば、子どもの状態がいつもよりも少し変だと感じた時や園でインフルエンザが流行しているといった時。予め想定できることを上司や同僚に伝えておくことで、周囲にとっても“もしも”への備え方が違ってくるのです。更にもう1つ。子どもが病気になったからといって最初に自分が休むのではなく、まずは病児保育や家族・親戚、ベビーシッターなど周囲の支援や制度を利用し、それらも難しい時(病児保育に空きがない、制度が利用できない)に自分が休むようにします。これにより子どもが病気になった時に仕事を休む回数がぐっと減ります。そしてリスク管理から職場での信頼も深まり、結果として仕事の休みづらさの軽減へと繋がっていくのです。
 もちろん、家庭でも情報提供は念入りに。夫婦で仕事の繁忙期や出張などの予定を共有しておくことで、どちらかだけに負担がかかることもぐっと減ってきますのでお試しいただけたらと存じます。

 次回は、企業や地域の支援についてです。
(小川美里)

投稿者 Kosodate : 10:06 | コメント (1)

2013年03月13日

第1話 「幸せなワーク・ライフ・バランスのために」

 はじめまして。家事・育児、地域のボランティアをしながら、北九州市内の病院で働いている小川と申します。今回から4回シリーズでワーク・ライフ・バランスについて感じていることをお話ししていきたいと思います。

 ワーク・ライフ・バランスという言葉をご存じですか。実はこの言葉、欧米で1990年頃から使われるようになったもので、日本では仕事と生活の調和と訳されています。仕事と生活(家事、育児、介護、趣味など)をどのように両立し、バランスをとっていくか。特に女性は結婚、出産といったライフイベントに左右されやすいと言われていますが、考え方や工夫次第で解決できることも多くあるように感じます。

 その一つにパートナーである夫の協力があります。夫婦生活は共同生活であり二人のものですが、どうしても固定的役割分担(家事や育児は女性が担うもの)という思いこみから抜けきれないところがあります。どのようにして夫の協力を得るのか。その答えの一つとして、手伝うのではなく主体的に関わることが挙げられます。我が家では、家事は得意な方が担当します。料理や整理整頓は私、洗濯やアイロンがけは夫。「これ手伝って」というのと「あなたに任せるね」というのでは受ける印象が違います。これは仕事と同じで、補助的にしている時よりも一人で任せてもらえた時の方が積極的になり責任感も生まれます。そして連帯感から夫婦の絆も強くなるなど、メリットは沢山です。夫婦だけでなく実家など家族の協力があれば、更に気持ちも楽になりますね。

 次回はワーキングマザーなら誰しも一度は考える“子どもが病気の時”についてです。
 “お読みいただけますと嬉しいです”
                                                 (小川美里)

投稿者 Kosodate : 09:26 | コメント (5)

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