ふくおか子育てパーク

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2011年03月26日

初めての子育てinチェコ 『第4話 遊び作り名人』

芝生がただただ広がっていて何もない庭・・・。普通大人だったら退屈してしまうかも・・・。
でも子どもは違います。見るものすべてが魅力的に目に映るようです。ジャンバーを着て靴を履き外に出ると同時に、小走りで一番に目に付いたもの目指してひとっ走り!
地面もまだ雪解けの後で少し湿っているし、去年おじいちゃんおばあちゃんが作ってくれた手作りの砂場が顔を覗かせていますが、まだまだそこに座っておままごとをするほど暖かくありません。
じゃあ子ども達はどうするのか・・・。
子ども達が向かった先はところどころにまだ溶けずに残っている雪山。その雪を使ってケーキ屋さんごっこを始めました。砂場で普通使うサカナやクマさん、ゾウさんの形のかたどりする容器に雪を詰めておもちゃのお皿にひっくり返すのです。それが砂で作るよりもはるかに簡単で形がきれいに出来上がるのです。特に最近は太陽が出ているので、その雪のケーキが日の光に反射してピカピカ光るのです。私は子どもの創造力に感動してしまいました。「はいママどうぞ。」とスプーンつきで持ってきてくれます。手がかじかんでしまってもまったくお構いなしでせっせといろんな形のケーキを作ってくれます。まだ下の1歳の子はお姉ちゃんが作ったケーキを壊すほうが楽しいようでいたずらばかりしています。でもお姉ちゃんは 「食べるのはやいねぇ。」 といって懲りずに何度も何度も作ります。といったように毎日自分達で遊びをうまく創り出しているようです。子どもってすばらしい力を持っていますよね!
アスレチックのような人工的なものがなくても、自然の中に放り出されるだけでもうそこは子ども達にとっては遊びの宝庫・・・。木の陰に隠れてかくれんぼをしたり、落ちているまつぼっくりを遠くまで投げてみたり、土の上に木の枝でお絵かきしてみたり・・・。私も子どもの目線に立って純粋に自然と共存していることを意識すると、たくさんの発見があり、それが楽しさや喜び、幸せになります。もちろん自然の中だけではなく、それは家の中でもどこでもいえることです。

みなさん、子育て大変なことがたくさんあるでしょうが、その大変さがすべていつの日か幸せとなる日が来るはずです。これからも子育て一緒に楽しみましょうね!!今まで私のコラムを読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。こなみでした。

(こなみ)

投稿者 Kosodate : 10:00 | コメント (2)

2011年03月18日

初めての子育てinチェコ 『第3話 雪解けの季節』

 ようやく長かったチェコの寒い冬も開けそうな気配です。雪が大分溶けて地面が顔を出し始めました・・・。

 実は私達家族4人は、2月いっぱいの間、海を渡りはるばるママのふるさとの日本に里帰りをしていたのです。
小さな子どもを2人連れた飛行機の12時間の長旅は大変でしたが、初めての日本への里帰りはとても有意義なものになりました。
私はもちろんのこと日本では家族が首を長くして待っていましたので、旅の疲れなど感じないほどに気持ちが弾んでいました。
子ども達もスカイプでテレビ電話をよくしていたので人見知りもせずにすぐに馴染んで、空港からはすでにみんなと手を繋いで嬉しそうに歩いていました。

 日本で約20年間暮らしてきた私ですが、1年半のチェコ生活の後に再度日本の地を踏むと、まるで外国に来たように何もかもが新鮮でした。
車が右ハンドル、標識が何もかも日本語、信号の形、食べ物、大きなバスタブ・・・と、当たり前だったことがこんなにも意識してみると違って見えることに感動しました。
子どもは常に目の前にあるものを五感すべてを使って吸収しているようです。私達もいつでも普段のどんな些細なことにでも感動できる心を忘れずにもてればいいですね。
私自身、子どもから教えてもらうことがたくさんあります。

 私達はパパの冬休みを利用して遊びに行きましたが、日本は忙しい仕事の真っ最中です。
とはいえ、どうして夏まで待たなかったかというと・・・実はママが一番ホームシックにかかっていたからなんです。
でも今回日本に遊びに行ってまた、新たにチェコでの子育てに励めそうです。家族やたくさんの友達にパワーをもらいました。
今回日本に帰って思ったこと・・・それは、さよならするときの別れはとてもつらいけど、この経験は本当の家族の大切さやありがたさを身にしみて感じることができるということです。
家族と過ごす時間がとても大切で貴重なものだとこんなにも感じたのは今回の里帰りがはじめてでした。

 今回は子育てコラムというよりも里帰りした私の感想文のようになってしまいました・・・笑
次回はチェコでの子育てについてお話できたらと思います。
 
                      (こなみ)

投稿者 Kosodate : 09:00 | コメント (3)

2011年03月10日

初めての子育てinチェコ 『第2話 子どものアトピー日記』

 こんにちは。今回は下の子のアトピーについてお話したいと思います。実は2人目の子はアトピーもちで生まれて3ヶ月ごろからずっと今まで顔から首にかけて赤いぶつぶつができては治りかけ、また悪くなるといったように繰り返しています。日中はそうでもないのですが夜になると痒くてたまらないようです。起きてはかきむしってしまい、枕には血がついてしまいます。私も何とか治してあげたくてインターネットでいろいろアトピーのことについて調べています。アトピーによい食品は日本にたくさんあるようですが、ここはチェコ。最初は店に見慣れない野菜がたくさんあり 、砂糖やしょうゆ、味噌など日本独特の調味料がなかなか手に入りにくい環境の中で、とても悩んでいました。まだ味付けが薄味でもかまわないときは、ただ野菜を薄い塩味で煮て与えていましたが、だんだん舌が肥えてくるにつれて難しくなってきました。今ではなるべく薄味で肉類よりも野菜をとにかくたくさん与えるように心がけています。はっきりと何がいいかはわかりませんが、バランスよく与えて体の中からきれいにしてあげようと考えています。もうひとつ特に心がけていることは水分補給です。チェコにはお茶の種類がたくさんあり、私も毎回違うお茶を飲んでは香りや味を楽しんでいます。子どもにはカモミールやジャスミンなどのハーブ系や緑茶、ブラックティーなどいろいろな種類を与えるようにしています。ブラックティーは私にとっては意外ですが、子どものアトピーのアレルギーにはどこの病院の先生も一番いいとおっしゃいます。でもブラックティーばかり与えていると便秘になりやすいので注意して与えるようにしています。チェコという国はとにかく年中、特に冬場は乾燥しきっていますので水分補給、それから肌の保湿は特にアトピーを持っている子には欠かせません。肌に直接ミネラルを与える手段として、日本の家族に送ってもらった竹炭を水に入れてコットンで湿らせたりもしています。日中太陽が顔を出すこともめったにないので、洗濯物はいつも部屋干し、そしてアイロンがけの毎日です。これは本当に私にとって大変な仕事ですが、プラスに考えるならば、これもいい経験です。チェコで子育てをしてきた主人の母からもたくさんのことを学んできましたし、子どもがいることによってすべてにおいての基本的な家事の仕方を見直すいい機会になっています。一番の目的は、子どもをアトピーから守るということですから、ふとやってられないと思ったときに子どものことを思うと、パワーが沸いてきます。身の回りや自分に起こる出来事をいちいち嘆いていては始まりません。何でもプラスに考えて今ある状況を素直に受け止めていくことが大切だと日々感じている今日この頃です。第3話につづく・・・。

投稿者 Kosodate : 10:00 | コメント (2)

2011年03月04日

初めての子育てinチェコ 『第1話 チェコでの生活』

 はじめまして。3月のコラムを担当させていただきます、こなみと申します。どうぞよろしくお願いします。
第一回目は一昨年の9月にチェコに移住してきてからの冬までの様子をお話したいと思います。
20歳の時に日本で主人と出会い結婚、そしてすぐに子宝に恵まれました。そして気づけばここはチェコ。たくさんの出来事が走馬灯のように過ぎ去っていきました。
初めての育児に初めての海外生活。不安もたくさんありましたが楽しみも多く結構すんなりと状況を受け入れることができたように思います。9月にやってきた私たちは主人の実家のペトロヴィツェという田舎に暮らしはじめました。週末になるといつも主人の両親がウィーケンドハウスとして遊びに来ます。ですので子ども達は大喜び。私たち家族のことをよく考えてくれていて、心強いサポートをしてくれます。もし彼らのサポートがなければ今のような落ち着いた生活を送ることは難しかったでしょう。とにかく2人は子どもたちが大好きで土日の週末も、遊んだりお世話してくれたりとほとんどの時間を子ども達のために使っています。今、日本で核家族化がすすんで、なかなかゆっくりとおじいちゃんおばあちゃんたちと一緒にすごす時間が少なくなっている中で、この子達がとてもいいかかわりができていることに感謝しています。しかも、同じ敷地内には主人の祖父母に当たる、子どもにとってはひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんも元気に生活されていますので、それもおじいちゃん、おばあちゃんとはまた違ったいい関係です。そんな大家族の中での生活が幕を開けました。
 チェコの9月はまだ日中は日が差していてとても気持ちがよく、庭に茂る草の上に寝ころがったり、木に実るプルーンの実やリビースという赤い実を取っては食べたり、思う存分走り回ったりと子ども達はとても幸せそうでした。平日、私が子どもたちと日課になっていたことは、プレゼントしてもらったブランコに乗って歌を歌うことでした。子どもの頭はまるでスポンジ。新しい歌を口ずさむともうリズムをとってまねして歌います。日本語がちゃんと話せるようになるのかと心配していたのがうそのようです。今では上の子は替え歌を作ってしまうほど。子どもの創造力は素晴らしくて、いつも笑わされます。
 9月10月と暖かい日が続き、11月にはいると急に寒くなってきました。雪が降り出すと、次の日の朝には一気に30センチ程も積もります。風に吹かれてできた雪の層では、なんだかケーキの生クリームの中に立っていうよう・・・。白銀の世界も幻想的で魅力的ですが、1歳2歳の小さな子2人を連れての外遊びは少し大変です。特に身支度には30分くらいかかるような。でもやっぱり外で雪と幸せそうに戯れる子どもの姿を見ると疲れなんて吹っ飛んでしまいます。雪が十分に積もっているときは、小さな雪山に滑り台を作って滑って遊びます。一気に気温が0度まで上がって雪が解けた次の日の朝は地面がつるつるに凍って、まるでスケート場。私も歩きなれてないので転びそうです。それから雪だるまを作ったり、いつも行きなれている散歩コースをそりでお散歩してみたり、外に出るだけでいつも違った遊びを発見できる楽しさがあります。しかし、まだチェコに来て2年目の私にとってははらはらどきどきです。
 私が日々感じていること・・・。それは、もちろん子育てする中で子どもが一人でできないことはお手伝いしてあげますが、毎日子どもと一緒に、時には子どもの姿を見て学ぶこともたくさんあるということです。姉弟間でやりとりされる純粋な優しさや、自然に対する発見の喜び。大人になって忘れつつあることを子どもの目線に立ったときに、それを子どもと一緒に分かち合える幸せは私にとって一番の喜びです。子どものパワーはすごいものですよね!!第2話へつづく・・・。
(こなみ)

投稿者 Kosodate : 10:00 | コメント (4)

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