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こんにちは!ひとりの父親として、子どもの医療・健康の専門家として、子育てしやすい社会を作ってく事を心に決めている…「メディカルパパ」ことパパ薬剤師の中村守男です。
もう何度も書いている事なのですが、現在の僕のシゴトは以下の3つです。
?小児科(子育て)専門の薬剤師。→2回目の記事
?NPO法人こどもとくすりの代表理事→4回目の記事(今回)
?ファザーリング・ジャパン九州理事→3回目の記事
と、言うわけで最終回は〜?NPO法人こどもとくすり代表理事〜として書こうと思います。
僕は数年前に、ある小児科をメインで受ける24時間の薬局で働いた時に感じた違和感が、ずっと消えないままでいます。「子育て支援って言葉はコレだけ流通しているのに、医療や健康に関する部分ではまだまだ未開拓な所が多いままじゃないか!?」…今もまだ、その思いに変わりはありません。
昔と比べると子育て世帯の生活スタイルも変化し、小児医療は日進月歩で進歩して健康に関する考え方もどんどん変わっているのに、それを支援するべき周りの環境は一部を除いてほとんど変わらず。それは、病児保育・予防接種・コンビニ受診・母子手帳・お薬手帳…など。僕は「薬剤師」というフィルターを通して、日本の医療・健康分野における様々な子育ての現状を見てきました。
薬剤師として働きながら「僕にできる子育て支援って何だろう?」そんな想いから作りあげた〜医療・健康の分野の子育て支援〜「NPO法人こどもとくすり」。このNPO法人の今年(2010)最大の目的が「子ども・子育て専用のおくすり手帳※」をつくる事でした。
※「おくすり手帳とは…」メディカルパパのワンポイントアドバイス
あなたに処方されたお薬の名前や飲む量、回数、飲み方などを記録し、携帯するための手帳です。おくすりの飲み合わせや、副作用のチェックなど、より安全にそしてより効果的に使っていただくためのものです。(一般的な表現です)
僕たちは2009年からユーザー調査を開始し、実際におくすり手帳を使っているママさん・パパさんや、小児科で働く薬剤師の方から意見を頂き、九州大学の学生とともに研究を重ねました。また実際に九州大学芸術工学部4年生の卒業論文でこの研究発表がありました。いろいろと試行錯誤を重ね、今年2010年に九州大学「こども×くすり×デザイン実行委員会」と「NPO法人こどもとくすり」との共同企画で完成したものがコレです!
「こどもくすり手帳 けんこうキッズ」
※けんこうキッズについては、このコラムの最後にQ&A形式で説明しています。
現代は両親共働きの時代、急な子どもの発熱に対応する事も難しい時代です。病院に連れて行く人もママだけでなく、パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の方など、たくさんの方が関わる事でしょう。そんな時に、家族全員と医師や薬剤師などが情報を共有し合える「連絡ノート」のような存在になるものだと信じて疑いません。(実際にそのように使っている方も見かけます。)
まだまだ、この「こどもくすり手帳 けんこうキッズ」は生まれたばかりで足りない部分がいくつもあります。実際にあなたに使って頂き、足りないところや改善すべき所があればどんどん改良をしていく予定です。母子手帳は住んでいる自治体によって大きく形態が異なりますが、「こどもくすり手帳けんこうキッズ」は全国どこでも使えます。お子さまの健康を管理していくツールとしては母子手帳と合わせて持っておくことさらにその力を発揮すると思います。
そして、この手帳がこれからもっと医療や健康における子育てしやすい環境をつくる中心的存在になり、どんどん改良を重ねて普及していくように頑張りたいと思います!!
いかがだったでしょうか?今月(2010年7月)のコラムを担当させていただきましたが、今回で僕のコラムは終了します。もし機会があれば(あなたからのアンコールがあれば!)ぜひ書かせていただきたいと思いますが…!(笑)
また、僕はブログや他のサイト等でもコラム連載をさせていただいておりますので、ぜひご覧くださいませ。
◆薬剤師の求人「メディスタイル|薬剤師マルシェ」にて「パパ薬剤師の子育てブログ」
http://www.medistyle.jp/marche/papa/
◆子育て・育児支援の「こそだて」にて「メディカルパパの子どもの薬基礎講座」
http://www.kosodate.co.jp/medical/index.php
今後も各種イベント・講演・コラム・取材等でも見かける事があるとは思いますが、その時は気軽に声をかけてくださいませ♪また、あなたにお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございました!!
パパ薬剤師|中村守男
=こどもくすり手帳〜けんこうキッズ〜に関するQ&A=
Q「今までのおくすり手帳と何がちがうの?」
A「大きなポイントは3つです!」
◆お薬の記録だけでなく、お子さまの日々の健康を観察できるポイントが記載されています。
◆子育てに特化した情報【ちょっと知っておきたいQ&A】【予防接種・感染症】などが記載されています。
◆背表紙にあるQRコードよりケータイサイトにリンクし、子どもの医療・健康の最新情報に繋がります。
Q「どこでもらえるの?」
A「NPO法人こどもとくすりへご連絡ください。」
◆また、当NPOが指定した医療機関(薬局)などでも配布可能です。(詳しくはホームページに記載予定)
Q「郵送してもらえるの?」
A「はい、可能です!事務局までご連絡くださいませ。」
◆おくすり手帳代+手数料がかかります。
Q「いつから配布するの?」
A「2010年8月1日リリース予定です」
◆若干前後する可能性があります。
Q「このおくすり手帳に関するイベントはあるの?」
A「はい、セミナーやワークショップを企画しています。」
◆「子どもの健康を守る!おくすり手帳ワークショップ」
日時 平成22年8月8日(日)13:00〜16:00
場所 『九州大学大橋サテライト(ルネット)』※西鉄大牟田線大橋駅徒歩1分
〒815-0033 福岡市南区大橋1-3-27 TEL:092-554-3875
料金 無料
参加対象 お子さま(乳幼児〜小学生)その保護者15組
※もちろん!乳児・幼児の託児も可能です。(要予約)
◆また、9月以降「おくすり手帳セミナー」を各地で開催予定です。
Q「それぞれのお問い合わせ・参加申し込み先は?」
A「NPO法人こどもとくすり事務局までご連絡くださいませ!」
◆NPO法人こどもとくすり事務局
メール info@kodomo-kusuri.org 電話(代表中村 携帯)090-8837-2626 TEL/FAX 092-683-4066
こどもとくすりホームページ http://kodomo-kusuri.org/
<パパ薬剤師・中村守男さんに講演等の依頼を希望する場合は、下記をクリック>
◆お知らせ◆
現在、私(中村守男)は【パパの子育て】【小児医療からの子育て】【ワークライフバランス】などのジャンルで、講演やコラム執筆を行っております。また、各種メディアの取材も時間の許す限り受け付けています。講演依頼・コラム執筆・取材など、下記までご連絡くださいませ。
【 メール info@kodomo-kusuri.org / 電話 090-8837-2626 】
投稿者 Kosodate : 08:21 | コメント (3)
「ふくおか子育てパーク」をご覧になっている皆さま、こんにちは!「イクメン=育児をする男性(メンズ)」のメディア取材が連続して続いている…「メディカルパパ」ことパパ薬剤師の中村守男です。
初回の記事で書いた事ですが、現在の僕のシゴトは以下の3つです。
?小児科(子育て)専門の薬剤師。(管理薬剤師)→2回目の記事
?NPO法人こどもとくすりの代表理事→4回目の記事(予定)
?ファザーリング・ジャパン九州(略:FJQ)理事→今回(3回目)の記事
と、言うわけで今回は〜?笑っているパパ(FJQメンバー)〜として書こうと思います。
僕は2児のパパです。5歳の息子と4歳の娘がいます。今でこそ、福岡の各種メディアから「イクメン」の取材を多数受けるようになりましたが、僕自身、はじめから「イクメン」では無かったし、今でも「まだまだ本当のイクメンになっていないな〜!」と感じています。
そんな僕の平日のスケジュールは大体こんな感じです。
4:00 起床
4:30〜6:30 シゴト(コラム執筆・講演資料・各種書類作成・メール返信など)
6:30〜7:15 家族の時間(食事・登園準備など)
〜薬局(職場)へ移動〜
8:30〜19:00 薬局業務
〜自宅へ移動〜
20:00〜20:30 子どもとお風呂
20:30〜21:00 食事+家族の会話
21:00〜21:30 就寝準備(歯磨き・絵本の読み聞かせ・子どもの寝かしつけなど)
22:00 就寝
※100%この通りに行かないですが、基本のスタイルはコレです。
良く見てみると、子どもと過ごす時間は「出勤前45分」と「帰宅後90分」の合計135分/日。つまり、毎日約2時間の家族時間を確保している事になります。本当はもっと時間を作りたいのですが、現状ではこれが精一杯の形です。
それでも、取材に来たメディアの方からは「朝4:00に起きるのですか!?スゴいですね〜!」と言われたりするのですが…、単純に「寝かしつけ」をすると、つい自分も一緒に寝てしまうので、早く起きてシゴトをしているだけなのです(笑)
僕の時間管理の基本ルールは「夜は家族と過ごす時間」=「夜はシゴトをしない」と言う事。夜は子どもと過ごせる大切な時間だし、子育ては日々の積み重ねが大切だと思っているので「就寝準備・絵本・寝かしつけ」はパパの育児と決めています。子ども達もそれが当たり前になっているし、僕もそれが無いと何だか落ち着かない…!(笑)
僕たち、ファザーリング・ジャパン九州(略:FJQ)のパパは朝方のパパが多く、早朝からメールのやり取りなどしています。しかし、それは強制でも何でも無く各自が自発的に行っているのです。FJQのメンバーでも話しているのですが、どうしても飲み会などで遅くなる場合もあるので、そんな時は無理をせずゆっくり起きる。それでも6:00くらいには目が覚めますが…!(笑)
そんなファザーリングな子育てのモットーは、義務感や責任感だけで子育てをする「良いパパ」ではなく、パパ自身が主体的に子育てを楽しむ「笑っているパパ」でいること。それは土日だけの良いとこ取りのパパではなく、日々の生活にどれだけ子どもと生活をともにするか…だと思います。
1日1分でも良いのでパパの子育て時間を作る。まずは親子で「行ってきます!」のハイタッチからスタートして、歯磨きや絵本の読み聞かせなど、少しづつ毎日の生活に子育てを組み込んでいく。何か一つでも「パパ、いつものあれは?」と言われるようになればこっちのもの。子どもは日々のお世話をしてくれる人に慣つくものなのです。ほんの少しのコミュニケーションが次第に楽しみに変わっていくようになるのです。子育てが少しでも楽しいと感じたパパは、もっと早く帰宅して子どもと接する時間を増やそうとする。するともっと子どもが慣つくので楽しい…!だからもっともっと早く帰ろう!そのためには段取りよく仕事をこなして…!というステキな循環が生まれてくるのです。
…と偉そうなことを書いていますが、冒頭に書いた通り僕もまだまだ本当のイクメンにはなっていません。スケジュールを見るとわかるように僕には「家事」の時間がありません。僕はもう一人子どもが欲しいのですが、妻から「もっとイクメンにならないと3人目は作れません!」と言われたばかり。なので現在は育児だけでなく家事もこなせる本当のイクメンになるように修行中です!(笑)本当の意味での「少子化対策」は父親の家事育児力にかかっているのかも知れませんね!
今回も、このコラムを読んでくださっているあなたに感謝します。もう少し僕のコラムに付き合って下さいませ♪
パパ薬剤師|中村守男
追伸
現在、私(中村守男)は【パパの子育て】【小児医療からの子育て】【ワークライフバランス】などのジャンルで、講演やコラム執筆を行っております。また、各種メディアの取材も時間の許す限り受け付けています。講演依頼・コラム執筆・取材など、下記までご連絡くださいませ。
【 メール info@kodomo-kusuri.org / 電話 090-8837-2626 】
投稿者 Kosodate : 09:00 | コメント (3)
「ふくおか子育てパーク」をご覧になっている皆さま、こんにちは!2回目「連載子育てコラム」を書かせて頂いている…「メディカルパパ」ことパパ薬剤師の中村守男です。
前回の記事で書いた事ですが、現在の僕のシゴトは以下の3つです。
?小児科(子育て)専門の薬剤師。(管理薬剤師)
?NPO法人こどもとくすりの代表理事
?ファザーリング・ジャパン九州(略:FJQ)理事
と、言うわけで今回は〜?小児科(子育て)専門の薬剤師〜として書こうと思います。
僕の職場は調剤薬局です。そこでは医師が書いた処方せんを見て薬を調剤(薬を作る)し、ママ・パパ・家族などに投薬(薬を渡す)しています。特に僕は投薬がメインなので、毎日100人以上のママ・パパ・家族にお子さんの薬の説明をしています。その分、ママ・パパ・家族からの質問や相談をよく受ける事になります。
ある時「僕は一体どのくらいの人数から、どんな内容の質問を受けているのだろう?」と疑問に思い、毎日受ける質問をそのたびに記録してみました。それを計算してみると…なんと、小児科に携わった5年間で投薬回数83,000回、質問回数はその約1割で8,300回でした!(この計算が2010年1月の時点なので、2010年7月現在だと90,000回投薬+9,000回質問くらいになっていると考えられます。)
自分でもビックリする数でした(笑)。また、その質問の内容に関してはほとんど同じ様な事を聞かれている事も発見しました。例えば「熱さましの坐薬の使用期限ってどのくらいですか?」「子どもが飲んだ薬を吐いたのですがどうすればいいですか?」「食事を摂る事が出来なけど薬はどんな風に飲んだら良いのですか?」などでした。大学では薬剤師になる為に「薬の成分・効果・効能」を勉強しているにも関わらず、実際の質問は子育て中の生活リズムを中心としたものばかり、しかもその内容は子育てしていないと理解できないものばかりだったのです!
幸い、僕は小児科で仕事をし出した時に子どもが生まれたので、自分の子どもの成長と合わせて理解できる部分が多少なりあったのですが、自分の子どもより大きいお子さんに関しては全くの無知。なので、ママさんたちの話している言葉や意味が全く理解できませんでした!僕は慌てて、それまで勉強してきた「薬学」「薬局経営学」「ビジネス」などの本を読むことを止め、「育児書」「育児雑誌」「発達心理」「子育て社会の問題」などを読みあさるようになりました。
育児書などで勉強し始めて間もないうちに、不思議な事が起きてきました。それは、これまで薬局で見てきたもの…親子の会話、ママさん同志の会話、パパとママの夫婦関係、育児疲れのママ、子育てに関わらないパパ、病児保育の問題など…これらはすべて「現代社会における子育て問題の縮図」であると気づいてしまったのです。振り返ってみると、ママさんから受ける質問の言葉の裏には「子育てに関するメッセージ」が隠されている事が多いという事も知りました。
そこから、僕の投薬スタイルも大きく変化するようになりました。例えば「ママさん:この子が薬を飲まないで困るんです…!」という質問に対して「僕:○○や××、△△という方法がありますので試してください。」というテクニックを伝えるだけだったのですが、今は「僕:そうですよね、このくらいの月齢のお子さんは嫌がりますもんね。うちの子もはじめはダメでした。だけど、○○や××、△△という方法を使ってだんだんできるようになったのですよ〜。」とか、他にも「ママさん:夜中の咳がひどくて…!」という訴えに対し「そうですか、お子さんの咳がひどいと親も夜中に目が覚めてキツいですもんね。それで今日は咳止めが出ているのですね!」など、ママさんからの質問に向かい合うのではく、同じ方向に立って話すようになりました。
大学で医学・薬学の勉強してきた薬剤師はついついその知識やテクニックにおぼれがちですが、子育て中のママやパパが小児科や薬局に行くという事は「医療」を受ける以外に「子育ての安心」をもらいに行く意味も含まれています。薬の説明をして渡すだけの仕事なら自動販売機だってできます。受診時の最後に会話をする薬剤師はお医者さんよりも患者さんに近い存在。僕らの本当のシゴトは「薬」だけではなく「子育ての安心」を渡す事こそが、大切なだと思います。これからも僕はそれを意識した投薬と、子育ての目線に立った情報をしっかり伝えていきたいと思っています。
今回も、このコラムを読んでくださっているあなたに感謝します。本当にありがとうございます!あと数回、この僕のコラムに付き合って下さいませ!
パパ薬剤師|中村守男
投稿者 Kosodate : 11:00 | コメント (3)
「ふくおか子育てパーク」をご覧になっている皆さま、はじめまして!7月の「連載子育てコラム」を担当する事になりました…「メディカルパパ」ことパパ薬剤師の中村守男です。鹿児島県(奄美大島)出身1977年3月生まれ(現在33歳)、福岡市在住、男の子(5歳)・女の子(4歳)のパパをやってます。
現在の僕のシゴトは
?小児科の前の薬局で管理薬剤師として、小児医療の現場に立ち
?NPO法人こどもとくすりの代表理事として、子育て専門のお薬手帳の開発を行い(九州大学研究室と共同企画)
?ファザーリング・ジャパン九州(略:FJQ)の理事として、九州での父親支援活動行っています。
おかげさまで、最近のイクメンブームによりテレビや新聞の取材をたくさん受けるようになり、メディアに露出する機会が増えました。ありがたい限りです(笑)
よく周りの方からは「忙しそうだね〜!」とか「偉いね〜!」とか言われます。また、なぜ僕(33歳男性)がなぜ「子育て支援」をしているのか?とよく質問を受けますが、その理由は一つ…僕が「ダメパパ」だったからです。
長男が生まれて間もない頃、僕はワーカーホリックでした。福岡出身の妻と0歳児の息子の3人で鹿児島市内に住み、車で1時間30分ほど離れた24時間対応小児科の薬局で管理者をしていたので、週に1・2回の帰宅しかできていませんでした。たまに帰っても、妻と会話もせず、子どものオムツを替える事は一度も無く、「俺は家族を養うために働いて疲れてるんだ!」とビールを飲んで寝るだけ。
そんな生活を半年ほど続けていた影響でしょう…。友達もいない土地で0歳児の息子を一人で育てている妻は「離婚」を決意し、24時間対応で毎日仮眠状態の僕の体は自律神経がおかしくなり、我が家は崩壊寸前でした。
次第に、仕事がOFFの日でも夜中に動悸がして目が覚めるようになった僕は「このままじゃマズい!!!この環境を何とかしなければ!!」と、妻と話し合って仕事を休む事を決意し、家族や自分自身と向き合う時間を作る事にしました。
…そこで、初めて向き合う事になった「子育て」をしていく中で、次第に僕は変わっていきました。そして気づいてしまったのです。
「お世話をすればするほど子どもは慣つき、妻も喜び、家族が明るくなる。しかも、子どもの成長はものすごい勢いで日々過ぎていく。こんな期間限定の家族の時間を、なんて無駄にしてきたのだろう!この子がもう少し大きくなったときに、今までの働き方をしている僕の背中を見て「あんな大人になりたい!」「パパってカッコイイ!」とは、決して言ってくれないだろう。…そうだ、僕は「生き方」を変えよう!これから未来を作る子ども達の為に、僕自身が人生を前向きに楽しむ生き方をして、その姿子ども達にを見せよう。そして、そんなカッコイイ生き方をしているママ・パパを増やす事をシゴトにしよう!」
そう考えた僕は、子育て支援をしている方を次々に訪問してきました。そして話を聞かせていただく中で自分の進む道がはっきりと見えてきました。それは、今までやってきた「医療・薬剤師」という立場と、これからしようと決めた「子育て支援」という立場の交わる部分を仕事にする…それは「医療・健康からの子育て支援」という立場になるという事でした。今になって考えてみると、それがつまり「現在進行形の父親である事」と「24時間対応の小児科での経験」から、子育てに役立つ情報を提供する「パパ薬剤師」なる事を決意した瞬間でした!
そこから、僕は人生を大転換させました!転職して現在の薬局に勤めながら「NPO法人こどもとくすり」を立上げ、また「NPO法人ファザーリング・ジャパン」に入会、その九州支部「ファザーリング・ジャパン九州」を立上げました。
現在はニックネーム「メディカルパパ」として、「こどもくすり手帳〜けんこうキッズ〜」の開発や、九州各地での「パパによる絵本ライブ」やパパ向けの「イベント」「セミナー講師」を行ったり、またこのような「子育てコラム」を書くような事までさせていただいております。
今の僕の悩みはただ一つ「時間が足りない事」。夜は子どもと過ごすために時間を取っているので、朝4時台に起きて仕事をこなしています。薬局のシゴト・NPOのシゴト(2種)・子育てを楽しむ時間、このバランスをどう組み合わせるか?これからの僕の課題です。…が、これは本当にありがたい悩みですね(笑)
それもこれも、5年前のダメパパだった僕を、妻や子どもが「そんな生き方はカッコ悪い!」と気付かせてくれたおかげです。家族には心からありがとうと言いたいです。また、これまで関わったさまざまな方の協力があってこそ、今の自分があると思います。本当にみなさまに感謝しています!
最後に、このコラムを読んでくださっているあなたに感謝します。ありがとうございます。 33歳男性がなぜ「子育て支援」をしているのか?…少しだけ、ご理解いただけたでしょうか? 次回もどうぞ、この僕のコラムに付き合って下さいませ!
パパ薬剤師|中村守男