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我が家にぐりとぐらがやって来た!〜 第3話「私の履歴書 『職業 母』」 〜

2008年11月28日

生後5ヶ月 この笑顔があるから頑張れる!今週に入り、急に冷え込んできましたね。皆さま、どうぞご自愛を。
さて今回は、私自身についてお話したいと思います。

まずは、産前、産後とbefore → afterの自己分析を。
【髪】美容院は月1。トリートメントにカラーリング、こまめなカットを欠かさない。
→ 美容院に行くには、子どもを誰かに預けないといけない!長かった髪をばっさり。髪を乾かす時間ももったいない。

【化粧】基本ナチュラルメイクだが、まつ毛パーマでメヂカラup!化粧水はSK?。
メイクは新色が出ると要チェック。マニキュアはベージュピンク。
→ もちろん毎日ノーメーク。人がびっくりするといけないので、眉だけは描く。
   化粧水は、400ml 999円、ドラッグストアで気軽に手に入るヘチマコロンを愛用。
   子どものツメを40本切らないといけないので、自分のマニキュアどころではない。

【洋服】働く女、シャツ、ジャケットに、ヒールの靴をカツカツいわせて颯爽と! 
→ ジーンズに、ぽっこりお腹、垂れたお尻が隠れるトップス。
靴は着脱容易なもの。もちろん底はフラット。

【バッグ】A4の書類が入り、流行をおさえたもの
→ 実は、ママバッグにはこだわりがあり、出産したらエルメスの“ガーデンパーティ”!と決めていました。雑誌に載っている、ブランド物のバッグを優雅に肘にかけ、ベビーカーは海外メーカーのもの、ママ友とのんびりカフェでお茶をするママのイメージ♪その夢は、最初の外出である3ヶ月健診でこなごなに打ち砕かれました。見栄を張って、通勤に使っていた、古いエルメスの手提げタイプのバッグを持って行きました。会場で、右手にバッグ、左手に首が半座りの長男。あれ?手が1本足りない・・・。そこではたと気がつきました。そっか、うちは双子だった・・・。
結論 = ママバッグは、両手があく斜めがけのもの、軽いもの、たくさん入るもの、そして安いものに限る!毎日、レスポを愛用してま〜す!

先日、久しぶりにガードルタイプの下着をはこうと、はみ出たお肉をパンツの中に押し込んでいました。すると、部屋の前を通りがかったパパ、「おっ、レーザーレーサー?スピードは出なさそうやね。あ、ズ(zu)ピード社の製品?」と、嫌味たっぷり。何も言い返せない私でした・・・(泣)。

以上、外観について分析してみましたが、今度は内面について。

私の履歴書ですが、大学を卒業し、大手メーカーに就職。学生時代に専攻した英語を活かし、部品を海外から購買する課に配属されました。当時は、リアルタイムで海外メーカーと、ファックスや電子メールでやり取り、特技を活かせる仕事にやりがいを感じ、充実した毎日を送っていました。プライベートでは、国際交流事業のボランティア活動に熱心に取り組み、かけがえのない友人を得ることができました。
30歳を機に、ずっと夢だった高校の教員に転職。それからの4年半、情熱と誇りをもって教壇に立ち、生徒の指導にあたりました。

初めての海水浴家族計画もあったので、2006年3月で退職。4月からは専業主婦だ〜!のんびりするぞ〜!NHKの朝ドラ見るぞ〜!とわくわくしていました。ところが・・・ベッドから出られず、涙が止まらず、「今日も生産性のない1日だった」「社会貢献できていない私には価値がない」「生きる意味って何だろう」と、マイナス思考の中をぐるぐる。当時を振り返ってみると、いわゆるうつ病のような状態だったのだと思います。
主人は、起業して間もない頃だったのに、そんな私に根気よくつきあってくれました。ある日、私が泣きながら電話して来たので、彼は仕事の途中で様子を見に立ち寄り、こう言いました。「ゼロに何をかけてもゼロにしかならないが、1に何かをかけると、少しでも前に進むことができる。だから1歩を踏み出そう!」はっと、胸をつかれました。このまま立ち止まっていてはいけない!大げさではなく、何だか暗闇に一筋光が射した気がしました。それから間もなく妊娠がわかり、少しずつ母になる準備を始めたのでした。

それまでの私は、社会において忙しいことこそが、仕事と思っていました。為替レートを気にし、いくらコストダウンできたか。生徒がいくつ英単語を覚えたか。
専業主婦や、子育て中には、「自己実現」という言葉は無縁だと思っていました。充実感、やりがい、といったものを見出す場所を、とんでもなく偏った価値観で捉えていたようです。

我が家に双子のぐりとぐらがやってきて、早1年と8ヶ月。私は、母が生きた証であり、子どもたちは、私が生きている証。母を亡くしたことは悲しいけれど、ゆっくり親育ち、子育ちしながら、彼らの母親であることに生きがいを感じています。
一時、「〜ちゃんのママ」という呼び方は、個々の人格を無視しているようで抵抗を感じる、という意見が話題になったことがありますが、私はそう呼ばれて幸せです。今、履歴書を書くとしたら、職務経歴欄の一番最後には、堂々と「職業 母」と書くでしょう。

以下のお話は、以前、学年集会の講話で生徒に紹介したものです。当時は、生徒への教育的効果をねらって話した内容でしたが、子どもたちの寝顔を見ていると、やっとこの話の本当の意味がわかる気がします。

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「無料です」
うちの小さな息子が、ある晩、キッチンで夕食の支度をしている私の妻のそばに来て、
何か書いたものを渡した。妻はエプロンを手でふいて、それを読んだ。

「芝生を刈った……5ドル。
 自分の部屋を掃除した……1ドル。
 お使いに行った……50セント。
 ママが出かけたとき、弟のめんどうをみた……25セント。
 なまゴミを外に出した……1ドル。
 いい点をとった……5ドル。
 庭を掃除した……2ドル。
      合計 14ドル75セントの貸し」

妻は返事を待って立っている息子の顔を見た。
さまざまな思いが妻の脳裏によぎっているようだ。
つと、妻はペンを取り、その紙の裏にこう書いた。

「十ヶ月間、私の中であなたが育つのを待って運んでまわったのは……無料。
いく夜も寝ずの看病をし、治るのを祈ったのは……無料。
この歳月、あなたのためにつらい思いをし、涙を流したのは……無料。
すべてを足してみても、私の愛の値段は無料です。
怖れで眠れなかった夜も、味わうとわかっていた心配ごとも……無料。
おもちゃも、食べ物も、着る物も、あなたの鼻をかんであげてのも……無料。
それを全部足しても、本当の愛の値段は……無料です。」

読みおえた息子の目に、久しぶりに大粒の涙が浮かんでいた。
彼はまっすぐに母親の目を見つめると言った。「ママ、ぼく、ママが大好き」
そう言ってペンを取ると、大きな字で、彼はこう書いた。

「ぜんがく支払い済み」


M・アダムス「無料です」 ダイヤモンド社『こころのチキンスープ3』1996年より引用
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母という職業に感謝しながら・・・今日も家族4人、川の字になっておやすみなさ〜い。
パパ、「『川』じゃないねぇ、一本多いね。あ、中州の『州』じゃない!? ^^ (←正確には『洲』)」
それって、パパの行きつけの場所やろーーーっ!!、とツッコミを入れつつ、今日も我が家の夜は更けていきます(笑)。

あ、よかったら外観、内面問わず、皆さんのbefore → afterを教えてください!(^_-)

※文中の「母 職業」という表現は、母=専業主婦という概念ではなく、子どもを持つ母親としての意味です。たくさんの“お母さん”(もちろん、お父さんにも!)にエールを送りたいと、このコラムを書かせてもらっています。語弊があるかもしれませんので、追記させて頂きます。

※今回の内容は、「みなみの風保育園」のブログにて既に公開されているものです。
どうぞご了承ください。

(桜子)

投稿者 Kosodate : 2008年11月28日 13:00

コメント

こんにちは、桜子さん。
寒い日が続きますね。
なんて可愛らしいぐりちゃんぐらちゃんでしょう!!
こんなにも愛らしい表情をするなんて、大切に育てていらっしゃるんでしょうね〜
ぐりちゃんぐらちゃんの写真を携帯の待ち受けにしたいくらいです。
爪を40本切らなければ…に、爆笑してしまいました。
我が家は、こども3人ですが、爪切りと耳掃除は週に1度(日曜の夜)お父さんの仕事です。20×3=60ですね。考えてみたら…なんて根気強い人!と関心しました。
before→afterも、おかしかったです。
私は、元々自分自身に無頓着だったので、ほとんど変化はありませんが、授乳中の自分のナイスバディの写真を撮っておけばよかったと、3人の授乳を終えて後悔しています。
次回のコラムも楽しみにしています。

投稿者 Mickey 25 : 2008年11月28日 15:12



before→ 無理、ありえない、受け付けない
after→ 自分の子はやっぱりカワイク思えるのね〜、○○ちゃんのママと呼ばれると微笑んで(るつもり)振り向いてしまう、なついてくる子は他人の子でもカワイク思えてきた、人なつっこくない子でも昔の自分を見てるようでなんとなく気持ちがわかる〜つまり他人様の子もOKじゃん!!

以上は私の子供に対する変化です。
以前は子供嫌いでした〜っていうか、どう扱っていいかわかんないし、私の顔怖くって泣き出されたらどうしよう〜接しないでおこう、第一人間(大人)の小さい版ってだけじゃんって思ってたのが、子供好き〜とまではいきませんが、結構平気になりました!?

それと子育て中でもオシャレ出来ますよ〜w
もちろん独身時代みたくブランドものバンバン買って、流行のお洋服着て・・・ってのは時間も経済的にも無理ですが、今は今なりに楽しめますよ(でも、うちは双子ちゃんじゃないから苦労が半分だからかもしれませんが)
ただ、以前の私は・・・でなく考え方を変えて、子持ちの○○才なのに、○○才に見えない〜とか、子持ちに見えない〜って言われるだけで小さな嬉しさがありますよ〜w(お世辞とわかってても・・・) 
若かりし頃の自分より、30歳越えた自分のほうが輝いてるんじゃないかと思って好きです!!(ま〜見かけは23歳がピークだったといわれましたが・・・orz)

長々と書いてしまいましたが、とっても楽しいコラムありがとうございました

投稿者 以前コラムを担当してた陳さんの蒸しパン : 2008年11月29日 06:31



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