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子育てをしながら働く女性について語られることが近年、とても増えました。また、政府や企業の子育て女性支援の取組みも、少し前に比べると状況は良くなっています。しかし、子育ての環境もまだまだ不十分ですし、逆にママたちの「働く準備」もさまざまだと感じます。
リトル・ママの配送では「ママアルバイト」の配送部隊が活躍しています。1ヵ月のうちのおよそ1週間を使って「リトル・ママ」を置いていただける場所に情報誌を納めるのです。情報誌が置かれているのは幼稚園や保育所(園)、医療機関、地元のスーパーなど、毎日ママさんたちが足を運ぶ場所で、アルバイトのママたちが今月は何部はけている・残っているということを把握しつつ、配送先の方々とコミュニケーションを取りながら設置していきます。中には子どもの幼稚園にお迎えに行った時に、その園へ情報誌を納めるママもいます。
設置場所の新規開拓営業もあります。自分が住んでいる近所の「この場所にあったら私はリトル・ママを手に取る!」と思うところに設置を依頼するのです。その地域を知っているママさんは、どんな場所に育児中のママたちが集まるのかを熟知しており、配送会社を使うよりも効率よく、細部にわたり配送網を作ることができます。
リトル・ママを通じて私は、働きたくても働けないという女性の声を多く聞きました。また、時間的制約さえなければ、とても高い能力を発揮できるママがたくさんいることに気づきました。少し工夫をすればいろいろな職場を作ることができるし、角度を変えれば企業も優秀な人間を雇うことができるのです。企業には、これから優秀な人材を雇用するために考えなければならないことがたくさんあると思います。
また、ママも努力をしなければなりません。アルバイトの履歴書に「写真を貼っていない」「志望動機を書いていない」「写真がどうみても就職用に撮ったとは思えない」といった方々が見受けられます。また、面接に平気で遅刻してくる方や、就職をするという自覚が足りない方がたくさんいることも事実です。「自分だけ」と思う行為が「ママ全体」と判断されます。
子育てをしながら働く環境には、雇用する側、される側お互いの歩み寄りが必要だと感じます。制度などへの不満を出すだけでなく、まず自分の環境から少しずつ変えていこうと努力することが社会を変える第一歩なのでしょうね。
(リトル・ママ編集長 森光太郎)
投稿者 Kosodate : 2008年05月28日 11:08