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こんにちは!やましーたけこと、山下智也です。
最近、ちょっと印象深い出来事が起こったので、早速紹介してみたいと思います。
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先週のある日、もうきんきゃんを閉めようと片付け始めていたとき、息を切らしながらも、目を輝かせながら、4年生の男の子2人組が駆け込んできました。
「どうしたと??」
声をかけると、満面の笑顔で僕たちの目の前に差し出したモノが、これ↓
そう、タコです!
どうやら、自分たちだけで箱崎浜(博多祇園山笠のお汐井取りの場所)まで出かけていって、見事ゲットしてきたとか!!
1人の男の子は、タコをだらーんと伸ばしたりして、僕たち大学生や他の子どもたちに見せてまわります。タコを嫌がる大学生を追い掛け回してみたり(笑)
もう1人の男の子は、小さな瓶の中にタコを詰め込んでました。一見、イカの塩辛の瓶にも見えますけど、モゴモゴとうごめいていて。どうやらタコは2匹いたみたいでした。
僕自身、箱崎に住んで6年目ですけど、箱崎浜でタコが取れるなんて知らなくて。なんだかんだで、箱崎のことについては子どもたちの方が先輩です(^^;
5年生の男の子たちも興味津々で、4年生にどこで取れたかを具体的に聞いたり、コソコソと相談をしたりしてました。僕もそれにちょっと加わったり。そして5年生の男の子たちは、翌日にタコ取りに行くことを決めたようです。さーて、どうなることやら。
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翌日。
今日も、そろそろきんきゃんを閉める頃かなぁと思っていたところ、ソレはやってきました。5年生の男の子だけでなく、4年生の男の子、女の子も混じった7〜8人の自転車集団が到着!そして、僕たちを見るなり、「取って来たよ!」と嬉しそうに駆け寄ってきました。彼らが抱えていた大き目のカブトムシを入れるような虫かごの中を覗き込むと、ウヨウヨとタコがいるわけです!!
うーん、何匹くらいいるんでしょうか?パッと見て、15〜20匹はいました(虫かごも複数ありましたし)。しかも、子どもの顔くらいの大きさの巨大イカも捕まえてきていて、子どもたちはもう意気揚々としてます(^^)
そして、彼らは一目散に、きんきゃんの隣の隣にある魚屋さんに駆け込んでいきました。魚屋の若いにーちゃんや店長のおっちゃんにタコやイカを見せつけながら、子どもたちは活き活きとした笑顔でタコ取りのことを説明します。きんきゃん周辺で遊んでいた子どもも、「なんかおもしろそう!」と近づいてきて、いつの間にか魚屋の中に子どもたちがワラワラ(笑)
そこで魚屋の若いにーちゃんが気を利かせてくれて、巨大なイカをさばいてくれることに!いつしか子どもたちは調理場にも足を踏み入れていました。そして、イカがさばかれていく様子を、間近で、目を凝らして、ワイワイと、でもときに真剣な表情を見せながらも、じっくりと見守ります。(中にはきんきゃんのビデオカメラでその様子を撮影する中学生もいたりして)
イカの墨を触ってみたり、切り取られたイカの口を触ってはキャーキャー言ったり、もう魚屋自体が遊び場になっちゃって(^^;
ご迷惑じゃないかなぁと思いつつも、以前からマグロの巨大な頭を見せてくださったりと、子どもたちに寛容で、温かい方々だったこともあって、今回も優しく受け入れてくれました。
さらに、子どもたちは、さばかれたばかりのイカ刺しを、しょう油も何もつけず、そのまま食べちゃいます!ある男の子が僕にも分けてくれて、その美味を堪能しました。
たくさん取れたタコは、子どもたちで山分けして持って帰っていきました。翌日にある5年生の男の子に聞くと、その晩の夕食でタコを満喫したとか☆
また、魚屋のおじちゃんに聞いたんですが、浜であんなにもタコが取れるなんて知らなかったとか?!子どもたちの方が、まちをたくさん探検している分、まちのことを知ってるのかもしれませんね。
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あまりにも子どもたちのワクワク感に溢れきっていて(スタッフも!そんな様子に足を止めた、他の商店主や買い物客の方々も!)、きんきゃんはいつもよりもちょっと長めに開けちゃいました。
こんな子どもたちの姿を、嫌な顔一つせず、温かく受け入れてくださる商店街の人々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
急に立ち現れた出来事なのに、当たり前のように受け入れてくださったのが嬉しかったし、こんなことが起きちゃえることに感動もしました。さすがきんしゃい通りって感じです。
きんきゃんとして、というよりも、 きんしゃい通りとして、すごく充実した一日でしたし、場の持つ力を強く感じた一日でもありました。
そして、『地域の子どもが育つ』ということの一側面が垣間見られたんじゃないかなと思っています。
(きんしゃいきゃんぱす 山下智也)
投稿者 Kosodate : 2007年05月23日 11:04
へー、いいですね。子ども達の楽しそうな声が聞こえてきそうです。それにしても、魚屋さん、よく子どもの面倒を見てくれますね。子どもたちはタコやイカの事件はきっとずーと忘れないことでしょうね。山下さんの言う「地域の教育力」そのものだと思います。「きんきゃ」が開かれて、地域の人も心を開いて協力する。人のやさしさや温かみを子どもたちはきっと受け止めていると思います。貴重な体験でしたね。次回を楽しみにしてますよ。
投稿者 みっちゃん : 2007年05月23日 12:26
昔の下町を思い出しました(^O^)良いですねぇ地域の方達も子供達に優しく一緒に育て育んでる姿が目に浮かび昔は当たり前だった事が現在はないという悲しい現実なのにきんきゃん通りは昔にタイムスリップした感じかしら?どこの地区でもこの様なことが日常にあれば…と思っていました(^^)おかんは子供4人と婆とひい婆とおとん8人家族です(^^)今時珍しいでしょ!
投稿者 おかん : 2007年05月24日 11:17
>みっちゃんさま
いつもコメントありがとうございます!
おっしゃってくださっているように、
「開かれている」っていうことが非常に意味があるなぁと
最近思っています。
きんきゃんの場が開かれていることもそうですし、
そのことによって人々の心も開かれ、
いろんな人たちの関係性が生まれる場になってる。
それこそが、きんしゃい通りの場の力なのかなと。
魚屋さんが面倒を見てくださったように、
ここではいろんな方がいろんなかたちで(子どもが気づかないところでも)
面倒を見てくださっているわけで、
だからこそ僕たちのような若輩者も、
こうやってなんとか活動できるんだと思ってます。
「子育て」をみんなで分けてやってる感じですね!
>おかんさま
いつもコメントありがとうございます!
そうですねー、よく「昔の下町みたい」と言っていただけます。
ただ、僕自身はその「昔」をイメージでしか知りませんが(^^;
きんきゃんの場合は、元々の地域の力によって
かつての地域の温かさが受け継がれ、
それに支えられている部分が大きいですが、
だからといって、そういう地域じゃないとできないとも思っていません。
この「子育てパーク」に関係されているみなさんのように、
子どもとしっかりと向き合う大人がいれば、
そこに子どもと大人のコミュニティが生まれ、
それが広がっていくと思います。
っていうか、おかんさまの8人家族は素敵ですね☆
投稿者 山下智也 : 2007年05月25日 23:29
「たこ」が登場とは驚きました。きんきゃんには、いろいろなものが登場するのですね。すごいなー。子どもたちのワクワク感が伝わってきました。そして、「嫌な顔一つせず、温かく受け入れてくださる商店街の人々」の姿が「地域で子どもを育てる」「地域の子どもが育つ」ことなのですね。
投稿者 たかちゃん : 2007年06月02日 17:56
箱崎浜にタコ!! しかも生で食べられる!すばらしいですね。それを、商店街の魚屋さんがさばいてくれたというのが、またすてきですね。すてきな輪が広がればいいですね。
投稿者 りっちゃん : 2007年06月03日 10:18
ごめんなさい!
コメントを頂いているのに気づかず、お返事してませんでした(>_<)
>たかちゃんさま
きんきゃんには、ホントにいろんなもの・ひとが登場します。
最近だとカブトムシが無事成虫になったり、
子どもがどこからか子猫を拾ってきてお世話をしてみたり。
また、商店街の人も子どもたちに積極的に関わってくださったり、
地域の子ども会や小学校の方もバックアップしてくださったり。
みなさんに支えられてこそのきんきゃんです!
>りっちゃんさま
タコやイカが食べれるとは思わなかったですし、
子どもたちにとっても、私たちスタッフにとっても、
そしてもしかしたら商店街の方にとっても驚きだったでしょうね。
子どもがまちのなかで遊ぶことで、
いろんな繋がりができるといいなと思います。
投稿者 山下智也 : 2007年07月14日 11:40