ふくおか子育てパーク

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第4話 「三男の話 ―野性(その2)―」

2006年09月22日

お久しぶりです。
ママヨです。

大きな台風が過ぎ去りましたね。
うちの目の前にある田んぼの真ん真ん中に、
大きなトタンの看板が、絆創膏貼ったみたいに
ペタンと落ちてるんですよ。
一体、どこから飛んできたのでしょう!?
思わぬ被害に遭われた方も多いとお聞きします。
心からお見舞い申しあげます。
<お見舞い申しあげます。>

ちょっと緊張しつつ、自主保育にハマった三男と私の話のつづき・・・です。
<まだやるの!?>

朝からおにぎり作ってリュックに詰め、
待ち合わせの場所に、毎日毎日出かけるんです。
行き先は、山だったり、川だったり、海だったり・・・

三男はといえば・・・、土や枯れ葉の上に座り、
これでもか!というホド、そこいらにあるものをつかんでは口に入れます。
アリの大群の中に足を突っ込みます。
川底の石を取ろうとして、ジャボンッ☆と顔から水にはまります。
潮風に吹かれながら昼寝をします。
<おいおい、ヒトとして最高の生き方じゃん!>

今までとは一変した生活の中で、
おっかなびっくりしながらも、
お目々キラキラ輝かせている三男・・・
そんな顔を見ていたら、
子どもはやっぱり自然の中で育てるものなのかなぁ・・・と、
兄二人の全く違った育て方を振り返りながら、思いました。
<「育て方」を振り返る間もなかったのかも・・・>

兄たちが2,3歳になるまで、遊びのメインは家の中。
今みたいに、子育てサロンや広場もなかったしねぇ〜。
外に連れて行くときは、「公園」と決まっていたし、
砂場の砂で遊ばせたことはあっても、
まともに土や泥んこをさわらせるようなことはなかったな・・・
よく、近所の砂場に猫のフンが埋まってて、
それを握ってこちらを振り返る子どもたちに、
「キャ〜!!」と悲鳴をあげてたっけ・・・

外で遊んでいるようでも、公園はやっぱり人工的につくられた場。
自然の一部を切り取って、人間生活の都合に合わせてつくった場所なんですよね

それに「遊具」ってものが、遊び相手だし・・・
自然のフトコロの中にくり出していって、自然を相手に遊ぶのとは、そりゃ〜違
う。
<自然のフトコロはいつも深い! おいらのフトコロはいつも寒い・・・>

今、三男が見てるもの、触わってるもの、聞いてるもの、吸ってるもの、匂って
るもの・・・
やっぱり、違うわ。

まあ、私自身、こんなに自然に囲まれて日々過ごしたことって、
今までになかったなぁ・・・・
(私の城は、狭いマンションの一室だったわけで・・・)
それまでほんの一部しか使っていなかった“五感”が、
なんとなーく、すこしずーつ、目覚め始めたような気がしました。

そのうち、三男は木の幹に手をかけて、おみごと!
「つかまり立ち」を始めました。
手をかけている、その木の肌は、一つとして同じ感触のものはありません。
やがて、はじめてのお誕生日を迎え、まぁー、感激!!
いっぽ、いっぽ、ひとりで歩き始めました。
歩いている、その足の裏は、土や、砂利や、草や、川底を踏みしめていきます。
<どうりですんごい土踏まずが・・・>

そしてまた、三男の変わっていくそんな様子を、
仲間たちが見守っていてくれます。
私も、子どもたちそれぞれの育ちを、ま・い・に・ち、見せてもらって、
今までの狭ーい子育て観の殻を破っていかざるを得なくなりました。

・・・だがしかし、だーがしかし、人生それほど甘くない・・・
<駄菓子はほどよい甘みが魅力・・・!?>

どんなに懐の深い自然の中に身を委ねていても、
自分というものを簡単に変えられるものではなかったのです・・・

  なんであの人はあんななの!?
  なんでこの子はこんななの!?
  なんで?なんで?なんで?????

毎日のように顔を合わせる仲間たち、
思いも様々、価値観も様々、
大波小波がやってくるのでありました〜!!
<その波は超長男にも・・・!!>

                      (つづく)

【なすがママヨ】+<超長男>

投稿者 Kosodate : 2006年09月22日 02:35

コメント

乗りに乗っておられる<超長男>さんのコメント…。
失礼ながら、ご夫婦の相性がほのぼのと垣間見られるようで、とても素敵ですね♪
第5話の掛け合いも、とても楽しみにしております!

さて、三男くんのキラキラした表情、ワクワクした気持ちがバンバン伝わってくるメッセージ、
場面の想像が掻き立てられるような表現、今回もとても楽しく、興味深く読ませていただきました。

特に「公園も人工的に作られた場」というママヨさんの一言が、なぜかとても印象的でした。
本当ですねぇ…。
幼い頃に本物の自然と触れ合っていた人は、大人になっても、自然に入ると癒される、生き返る、
自ずと深呼吸ができる、心身にエネルギーが甦る・・・!!!ですものね。
<超長男>さんのおっしゃる「ヒトとして最高の生き方じゃん!」に心から共感いたします。
それと、三男さんの土踏まずを見せていただきたいです。

でも★続きが読みたい!何があったの〜?!?!?
とても気になる「チャングム」の終わり方のような惹きつけ方!
ママヨさんに脱帽・・・・・・しかし・・・ムズムズ・・・・・・★気になる〜〜〜!!!
次回を待望しております!!!

投稿者 <超>おばばか : 2006年09月22日 14:59



キャ〜!光栄です!!「チャングム」に喩えていただけるなんて☆
見てます、見てます!!実は、うちの4人男も見てるんです、あれだけは。しかも、あの時間まで起きていられるのは誰だっ!?と争いながら・・・(ウチは総合テレビで見るしかないもので)
脱落者は次の朝が大変!見た方(大人も含む)が勝ち誇ったように、「きのうチャングムみた〜」と自慢するのです。
ウチの争い事といったら、これと餃子の取り合い・・・でしょうか。
「早寝早起き朝ごはん」のこのご時世に、お恥ずかしい限りです。
それにしても、<超>おばばかさん、いつもありがとうございます!!

投稿者 ママヨ : 2006年09月22日 20:13



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