ふくおか子育てパーク

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大海原に突き落とせ!

2005年11月11日

 実家や唯一のママ友に支えられながら、勝手の違うわが子の子育てに翻弄されている愛妻。(他人様には子育てのアドバイスをしてきた@保健師)その実態を知ったからにはできる限りのことをせねば!と強く決心したわけでもない。が、首もすわり、寝返りを打つ頃から、ちょっとずつ「我が子よ」と思えるようになってきていた。
 さしものおっぱい星人も、一度おっぱいを補給すれば数時間は、突き上げる好奇心のままに、そこいらじゅうを這い回るようになっていた。これも父親にとっては追い風。ちょっとちょっかいを出しては、子どもの反応を楽しむ。もともと理系実験大好き少年の父親にとっては、面白い実験素材だったのかも知れない。ただ、この実験も、母親が遠くに行ってしまわないという条件がつく。ひとたび泣き出すと、父親の手には負えなかったのだ。出産後初めて母親が美容室に行ったときなどは、30分ほどで手に負えなくなって美容室に駆け込み、店内で息子を抱っこしたまま、母親のカットが終わるのを待った。
そのころ、母親に友人の結婚披露宴の招待状が届いた。父親は「うん、なんとかなると思う。行ってきていいよ。」と、潔く言った。多少泣き続けられても、なんとか耐えてみようと、自身を材料に実験を試みる気になったのだ。
 そして、その日。
時間を気にしつつ、母親は出かける準備。いつもと違う気配に、すでに不安げな息子。
「なんかあったら、ポケベル鳴らして。」
父親愛用のポケベルを身に付け、母親は出発した。果汁、よし!離乳食、よし!おむつ、よし!ガラガラ、よし!覚悟、よし!往復と披露宴の時間を入れて約6時間。父と子の耐久力実験が始まった。
 少し不機嫌からスタートして30分。いよいよ彼の不機嫌が臨界点を越えた。火がついたように泣き出す。おむつ異常なし、果汁効果なし。とはいえ、これは想定範囲内。彼を抱き、ゆっくりゆすりながら、なだめてみる。通用しないことはわかっているが、それでも1時間もゆすっていれば、たぶん眠るはずだ。
 しかし、寝ない。泣き声のテンションこそ低くなるが、泣き止むわけではない。
果汁を飲ませると、飲む飲む。あー、やっぱりのどが渇くんだ。しかし、泣き止まない。おむつがぬれていた。替えてあげる。でも、泣き止まない。離乳食は、泣きながら少し食べる。もちろん、泣き止まない。しゃーない、初めての経験だ。このくらいは泣き続けるんだろう。
 実験開始から4時間。泣き方に強弱はあるものの、泣き続けている。ひときわ泣き声が大きくなった。と、耳から黄緑色の液体が滴っているのを発見!
「これって、もしかして.....」
ポケベルを鳴らす。電話が掛かって来た。
状況を説明すると、
「あー、中耳炎やったんやん!!膿が出たんなら、落ち着くと思うけど。」
医療関係者らしく、冷静な判断だ。確かに。あれほど泣いていた息子は、ついにうとうと眠り始めた。念のため、休日急患に連れ込んで診察してもらった。
「こりゃー痛かったでしょうね。熱も下がっているし、もう、あんまり痛まないと思うけど。」そういえば、熱っぽかったような気もする。泣いているせいだと思っていた。
 休日急患から戻り、息子は再び眠りに落ちた。
かわいい。痛かったろう。すまんかったなぁ。
ほどなく母親も息せき切って戻ってきた。寝顔を見て、ようやく安心したようだ。息子にはかなり痛い思いをさせたが、おかげで、父親にも息子を育てる覚悟が芽生え始めた。突き落とされた大海原は、ほんの膝くらいの深さなんだと思うけど。
(子育てネットワーク研究会 のしぱぱ)

投稿者 Kosodate : 2005年11月11日 10:21

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コメント

i find ur next finally , we r waiting , u know !? cuz we have a great interest in papa's voice .
me 2 , when bb was almost 2y , only i went 2 my friend's wedding ceremony in h.k . so i 1st stay away from home for 5-days . then i was ready 4 bb's everything , also gave writing-memo....bb was almost 2y , so papa can do , also know ....without bb wake up at midnight...so worry....i called from h.k , then papa said u dont worry , bb was playing now !? also said , if nothing 2 happen , u dont need call more....however when i go 2 shop , looking 4 only bb's gift....finally , i came back home . then i feel bb is same , nothing 2 happen anything . so seem only i worry !?

投稿者 kiyomi , c : 2005年11月12日 05:46



3才くらいまで、最低1月に1回、うちの子は、お医者さんさんのお世話になりっぱなしでした。小児科や歯科、耳鼻科まで、3才までの無料医療は本当にたすかりました。

投稿者 k : 2005年11月12日 08:46



kiyomiさん、たくさんお待たせしました。
私が、妻のお泊り出張を体験したのは、多分、長男が2歳を過ぎていたのではないかと思います。
まだ、そのころはおっぱい無しには眠れないくらいのおっぱい星人だったので、夜通し抱いていたような気がします。
が、この中耳炎のときほど鮮烈に記憶には残っていません。
それまでも、妻の残業や歓送迎会で、なかなか寝付かないのは体験済みでしたし、もう、寝ないと割り切っていれば、1日、2日は、なんとかなりますので。
でも、5日も離れなれたら、どうにもならなかったかも。
「おっぱい+寝かせつけ」は、父親にとっては強敵です。

実は、長男は、乳児医療が終わっても、病院にコンスタントにお世話になっています。
決して、体が弱いわけじゃないんですけど、いろいろ小物で責めてきます。
小児科はもちろん、歯科、眼科、皮膚科、そして耳鼻咽喉科。
中耳炎は慢性化してしまって、ついに鼓膜にパイプを入れるちょっとした手術を先日したばかりです。

正直、医療費って結構、こたえます。>Kさん

投稿者 のしぱぱ : 2005年11月12日 20:27



私は自分自身が初めての子育てで疲れ果てているとき、生まれて初めて中耳炎になりました。やはり夜中で、死ぬほど痛くて救急病院に電話するも「耳鼻科はやってません。冷やしてみてください。夜が明けたら病院も開きますから。」と冷たいお言葉。この激痛を朝まで我慢しろだと〜!鎮痛剤も効き目なし。数時間のた打ち回っていたら鼓膜が破れて楽になりました。息子さんの気持ちよくわかりますぅ〜。痛かったでしょうねぇ。でもこれでパパの育児に対する覚悟を芽生えさせたのだったら無駄な痛みでもなかったかも。せめてもの救いです・・。
ウチの長男(中3)もしょっちゅう中耳炎にかかっていて、何度も切開を繰り返し、のしぱぱさんの息子さんとおなじく鼓膜にパイプを入れていました。でも今ではそんなこともあったかいな?と思うくらい丈夫に育ち、耳鼻科にもとんと縁がなくなっていますよ。病院通い大変でしょうが、のしぱぱさんがで〜んと側にいるだけで子どもの心細さは10分の1になりそうな気がしますね。がんばれ〜。

投稿者 kino : 2005年11月13日 01:11



のしぱぱさんのコラムに、毎日波瀾万丈が続いていた乳幼児子育てのドキドキがよみがえってきました。パパの視点からの描写って以外に新鮮なんだと感じました〜。
うちもいろいろありました。私(母親)が仕事で東京に1泊出張にかなければ行けなかった時、乳幼児だった3人の子どもをパパに託しいざ出発。普段は母親が家を空けることが少なかったため、パパは子どもの病気に関わることはほとんどなかった。しかし、偶然その京に行った日に娘が高熱を出し「病気発病体験」をすることに!パパは、私に電話で事情を話し、保険証の場所を確認、夜中に急患病院に駆け込んでいったそうです。突然の電話に母親も遠い東京の空を見上げオロオロオロオロ、無事を祈って寝た夜でした。翌日帰っていくと、風邪の脱水症状だったらしく、薬と点滴で娘は元気になっていました。そこで、パパからの第一声は以外でした。「イヤァ〜良い経験したよ。子どもが病気になって親(大人)が一人しかいないって、こんなに不安で大変なことを初めて知ったよ。ママはいつもこんな思いをしてたんやね!」って。
心配したけど、結果的にパパの理解が一つ増えたことが嬉しかったな!この後、一つ一つの出来事(病気やケガやアクシデントなど様々・・・)=経験をするたびに、父親らしく(母親もだけど)なっていってくれました。母親が父親に「・・・してよ!」っていうより、経験(直面)することが一番みたい。だってそこには「子どもの笑顔」があるから。

投稿者 reiko : 2005年11月13日 07:58



子どもと出かけるのはいいけど留守番はちょっと・・・・と夫は言います。「どこがちがうんだよ〜」と思ってましたが、普段接している母親と違って父親には家の中での子守って難しいのかな・・・のしぱぱさんの記事を読んで改めて思いました。うちは三人ともパパ大好き!だったのですが・・・最近長男が反抗期の入り口に差し掛かったのか関係がよくない方向に・・悶々と悩んでいる夫がおります。こうやって親も育っていくんでしょうねぇ・・大雑把な私に几帳面な夫、子どもにとっては両方見本があっていいのかなと思っています。育児ノイローゼ寸前も体験しました。飲み会続きの夫に怒って長男を連れて家出したこともあります。長男は三月生れでちょうど歓送迎会の季節で・・「あの頃は父親の自覚がなかった」と夫は言います。そう思って口に出してくれるだけで救われます。今は「飲み会?先に寝るね〜」になりましたが(笑)先日は次男が入院で私も付き添いして家を空けていましたがその間に散らかっていた部屋を夫が綺麗に掃除してくれまして。「おお!すごい」と思っていたらしばらく経ってから夫から「部屋綺麗やったろ?」「うん!すごいね〜びっくりした〜ありがと〜」と返すと「それ・聞きたかった・・・」きちんと言葉で伝えていかないといけないな〜と実感しました。

投稿者 げん : 2005年11月13日 14:53



 娘がまだ3ヶ月位だった頃、旦那に預け食料品などの買い物を一時間でバタバタ終わらせていたのを思いだしました。その頃は泣いてばかりの娘の世話をどうしたらいいのか分からず、ずっと抱っこをして二人が私の帰りを玄関先まで来て待っていました。
 旦那は私の顔を見るなり「やっと帰ってきた〜」「手がしびれている」と弱音を吐いていました・・・
 でも、首が据わりはいはいをして、旦那をパパと認識するようになった今、旦那も世話の仕方が分かってきたのか、それとも私のストレスがたまっているのを察してか「今度の休みの日、ゆっくり買い物でも、何でもしたいことしてきていいよ」とよく声をかけてくれるようになりました。
 それは、旦那は外で働いているから、娘の世話は私が頑張らなきゃと思っていた私の心を癒す言葉でした。子育ては大変だけど、娘の笑顔と旦那の優しい言葉があればそれだけで十分だと思いました。

投稿者 かよちゃん : 2005年11月25日 00:24



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